兵庫県の斎藤元彦知事への告発文書の真偽を調査するために、県議会の100条委員会が県庁職員へ実施したアンケートで、斎藤知事がカニやカキなど複数の贈答品を積極的に受領している実態が明らかになった。
「斎藤知事は県職員が断ったにもかかわらず、漁協関係者からカキの提供を受け、さらにそれをすべて自宅に持って帰ったとアンケートに記載があったそうです。
ほかにも、『日本海側に視察に来るたびカニを持って帰る。それを目当てに来るので、来ないでほしいと関係者が言っている』『革製品の生産現場を視察した際、40万円相当の革ジャンを試着し、これはいい、もらえないかとおねだり』などと書かれていました。職員の約20%は斎藤知事のおねだりを目撃しているとのことです」(県庁担当記者)
アンケートの内容は23日に一部が公表されるという。斎藤知事については、5日の中間報告でも、
「(人づてに聞いた)機嫌が悪いとタブレットや資料などを投げる」「(同)すぐに怒鳴る『暴君』」
「(職員から聞いた)瞬間湯沸かし器」
といった、パワハラ証言が発覚している。斎藤知事のパワハラについて、「実際に知っている」や「人から聞いた」と回答した職員は、全体の38.3%にもなるという。
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先の記者がこう続けた。
「斎藤知事は、会見でも時折舌打ちするなど、イライラした様子が一目瞭然でわかります。ただ、以前は会見が終われば足早に会見室を出たのに対し、最近は記者の様子を伺うかのように、一度、見渡してから目礼して退出するようになりました。『絶対にやめない』と言っていたそうですが、本人にも心境の変化があるのかもしれません」
こうした斎藤知事の “実態” が明らかになるにつれ、X上では多くの怒りの声が寄せられている。
《いただき知事で草生える》
《さもしい奴ですね》
《これは兵庫県民の恥だな》
斎藤知事を取り巻く環境は悪化の一途をたどっている。もちろん、県政への影響は大きい。
「側近の一人で、病気を理由に登庁していなかった総務部長の後任には、秘書広報室長がなりました。さすがに総務部長が不在では、バックオフィスがまったく機能しませんから。逆に、これだけ不人気の知事のために広報担当を置く意味はないですからね」
現役の県庁職員がこう吐き捨てた。
「斎藤知事は、30日、いよいよ100条委員会に出席します。『報道合戦になれば、かえって相手の手の内が読める。先手を打てば、どうということもない』と、唖然とするような発言を親しい知人に話していたそうです。
疑惑発覚後、神戸市内の自宅マンションには帰らず、庁舎近くの高級ホテルに宿泊して、弁護士との協議に勤しんでいるようですよ。とにかく任期いっぱいはやめないようです」
斎藤知事には “民意” を考えてほしいが……。
( SmartFLASH )