9月27日におこなわれる自民党総裁選は、立候補に意欲を見せる議員が10人を超え、8月19日に小林鷹之前経済安保相、24日に石破茂元幹事長、26日には河野太郎デジタル担当相が立候補を表明。今後も小泉進次郎元環境相、林芳正官房長官、茂木敏充幹事長、高市早苗経済安全保障担当相らの立候補表明が予定され、混沌を極めている。
そうしたなか、気がつけば「現自民党総裁」である岸田文雄首相の存在感がまったくない……。
「岸田首相に関する報道は激減しましたからね。もちろん、公務はこなしています。議員や役人と面会する回数は、むしろ増えています。
そして、夜の会食もしっかり入れています。8月26日には銀座の料亭『新ばし金田中』で森喜朗元首相、岩沙弘道三井不動産相談役らと会食しています。その席で岸田首相は、総裁選について『新たな自民をつくるためのよいスタートができた』と上機嫌で語ったということです」(政治担当記者)
退任発表後は、国民から「増税メガネ」「ばらまきメガネ」と言われ続けた重圧から解き放たれ、公務にあたっているのだろう。
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その岸田首相が「最後の1日まで政策実行に一意専心あたっていく」と意気込み、韓国訪問と国連総会出席の意向を示しているという。
「岸田首相は自らを『外交の岸田』と称したように、2021年の就任から今年7月までの外国訪問回数は28回になりました。訪問した国と地域はのべ56になります。3年間にしては多いほうではないでしょうか。
韓国とはシャトル外交が復活して関係は良好になりましたから、その関係強化を目的に、9月上旬の訪韓を考えているようです。ニューヨークで開催される国連総会は9月下旬です。スピーチも予定されていると聞いています。
歴代の首相も退任直前に外国訪問をしていますが、相手国もやめていくトップと実務的なやりとりをするわけにもいかず、『お疲れ様でした』と労うのがせいぜい。そのため、『卒業旅行』『思い出づくり旅行』なんて言われていますよ(笑)」(同)
Xにも、意義を疑問視するポストが多く寄せられていた。
《変な約束してこないでほしい。 次の方の迷惑になる》
《また、血税をばら撒きに行くのかしら?》
《首相辞めるって分かってる人に来られても先方も困るでしょう・・・》
この「最後の外国訪問」にも国民の税金が使われる。岸田首相の最後の異名は「外交の岸田」か、それとも「ばらまきメガネ」か……。
( SmartFLASH )