兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑をめぐる問題で、9月9日、県議会第2会派「維新の会」が辞職を要求した。
それに続き、最大会派の自民党、公明党、ひょうご県民連合、日本共産党の4会派と無所属4人が、9月12日に斎藤知事に辞職を要求する予定だという。これで、県議会に所属する全議員から、辞職要求される事態となった。
しかし、斎藤知事は9月10日の朝、報道陣に対して、あらためて辞職を否定し、続投の意思を示している。
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7月12日に片山安孝副知事から「一緒に辞職しませんか」とうながされるも、斎藤知事は拒否。それから、まもなく2カ月が経過する。社会部記者がこう話す。
「斎藤知事は、県民からの声について、7月以降も『いろいろあるが、頑張ってくれ』というものが多いとの認識を示しており、自身には批判よりも、激励の声のほうが多いと話しています」
8月30日と9月6日に開かれた百条委員会の証人尋問でも、斎藤知事はパワハラ疑惑を認めることなく、現在に至っている。
この異例の事態のなか、9月10日午後、SNSの「X」では「斎藤知事がんばれ」というハッシュタグがトレンド入りしていた。
そのタグがつけられた投稿は、斎藤知事への「擁護派」と「批判派」が入り乱れている状況だが、擁護派の意見には、おそらく本心から斎藤知事の “無実” を信じる声が多く見られる。
《兵庫県斎藤知事が先程記者会見したけどコイツは本物だよ。回りの政治が権力と法を持って知事をいじめてるかも。俺は斎藤知事を応援する》
《マスコミ特に民放各社はほとんど毎日同じ内容で放送し、雇われコメンテーターも同調。小学生レベルのイジメと変わらない》
《始めはエゲツないパワハラ野郎と思ってたけどよくわからなくなってきた 斉藤さんを責め立ててる方が異常な感じがする すごい違和感がある ながれてくる情報を鵜呑みにするのは危険 自民公明が斉藤さん邪魔だから落とそうとしてるように見えて気持ち悪い 全部ウソだったりして…》
《私は斎藤知事のことを何も知らない。がんばれという立場でもない。しかし、あまりにも一方的なマスコミの報道や罵声の大合唱ばかりが目に付く。反論とか弁護とか支持者の声だとか、元支持者で今は反対の声とかを聞いてみないと、一方的だけだと信用できない》
じつは、こうした状況は、旧ジャニーズ事務所の性加害問題でも起きていた。
「2023年9月の事務所会見を経て、10月17日、旧ジャニーズ事務所は補償会社となるべく『SMILE-UP.』に社名を変更しました。その直前、藤島ジュリー景子前社長や故・ジャニー喜多川氏を応援する声が、Xで多く見られたのです。
最終的には『ジャニーさんありがとう』というハッシュタグも登場し、トレンド入りしました。
告発した被害者への誹謗中傷が懸念されるなか、そのタグとともに被害者を責めるような内容が多く投稿されており、“熱烈な支持者” による暴走という受け止めもできる状況だったんです」(前出・社会部記者)
さて、ここにきてインターネット上に “味方” が現われた斎藤知事だが、彼をよく知る周囲の人物たちはどう動いているのか。
「斎藤知事の後援会組織の代表世話人であるアシックスのシニアアドバイザー尾山基氏が辞任したこともわかり、いよいよ四面楚歌の状態です。Xでがんばれの声があがっているとはいえ、斎藤氏は瀬戸際に立たされています」(同)
誰もが見捨てたわけではないようだが、斎藤知事の今後はまさしく前途多難――。
( SmartFLASH )