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NHK「尖閣発言放送事故」きっかけは職員の“怠慢原稿”だった!中国スタッフ激怒人の背景と局内で指摘される「危機管理体制」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.09.11 19:15 最終更新日:2024.09.11 19:29
8月19日、NHKのラジオ国際放送などで、中国語のニュース原稿を読んでいたNHK関連団体契約スタッフ(48)が「魚釣島と付属の島は古来から中国の領土。NHKの歴史修正主義宣伝とプロフェッショナルではない業務に抗議します」「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな」と発言した放送事故。その調査報告書が10日に公表され、NHKの稲葉延雄会長が「放送の乗っ取り」と表現した当時の衝撃的事実が明らかになった。
「問題の発言は、靖国神社の石柱にいたずら書きがあったことを伝えるなかで起きました。報告書によると、放送前の日本語原稿には石柱に『トイレを意味する中国語に似た字のほかアルファベットが書かれていた』という表現がありましたが、中国人スタッフが『実際には何が書かれていたのか』と日本人ディレクターに確認したそうです。
現場のVTRなどを確認したら該当するアルファベットは見当たらず、中国人スタッフの怒りが増していったということです。そして『NHKの原稿はあいまいで、あいまいなものをそのまま翻訳して中国で放送したら個人に危険が及ぶ』『NHKはその責任をどう考えるのか』と声を荒らげたのです」(NHK関係者)
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「アルファベットの落書き」という部分は原稿から削除されたが、中国人の代替スタッフは見つからず、問題発言をしたスタッフがそのまま原稿を読み上げ、放送事故につながったという。
中国人スタッフの思想的な背景は明らかになっていないが、処遇面での不満を漏らしていたと伝えられ、放送直後には「僕は辞めますから」と言ったという。
この経緯に、NHK職員は「根本的に、危機管理に問題があったのではないか」と指摘する。
「石柱のいたずら書きの詳細な内容すら確認せず原稿を作っていたことになります。そして中国人スタッフは問題発言をする前に『(石柱に)軍国主義、死ねなどの抗議の言葉が書かれていた』と原稿にはない内容を口走っています。ディレクターはこの発言内容を知りながら音声を切るなどの対処をとっていません。
『突然のことで対応できなかった』『フリートークがないニュースで不規則発言が出ることは想定していなかった』などと釈明していますが、放送前に激昂していたスタッフが本番で原稿以外の言葉を発したその時点で、後に起こる重大事が想像できたはずです。漫然としていたのではないでしょうか。
さらにその後の対応もまずかった。夜のニュース番組などで経緯を報道、謝罪しましたが、中国人スタッフの話した内容について正確性を欠き、二転三転したことから視聴者から苦情がきたと聞いています」
NHKは稲葉会長、井上樹彦副会長ら役員4人が月額報酬50%を1カ月自主返納、国際放送担当の傍田賢治理事が同日付で辞任、国際放送局長ら5人を減給などの懲戒処分とし、業務委託契約を結んでいた関連会社の代表取締役ら2人も役員報酬の30%を1カ月自主返納、問題の発言をした外部スタッフには、NHKの信用を毀損したとして東京地裁に1100万円の損害賠償請求を提訴したことを明らかにした。
しかし、Xには《会長と役員、関係者を全員懲戒免職するべきだろ》《危険な兆候があったのに、生放送でニュースを読ませたのは完全にNHKの失態》《役員報酬返納とかでは甘すぎる》などの批判が殺到していた。
国民の信頼を取り戻せるだろうか。
( SmartFLASH )