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「法治国家が聞いて呆れる」財務省の公用車が起こした国会前の死亡事故が不起訴…批判殺到の背景にあった “詐欺” 陰謀論

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.09.16 20:05 最終更新日:2024.09.16 20:05

「法治国家が聞いて呆れる」財務省の公用車が起こした国会前の死亡事故が不起訴…批判殺到の背景にあった “詐欺” 陰謀論

車が横転して停止した自民党本部前(写真・時事通信)

 

 不起訴になった男は、現行犯逮捕されたとき、「どうなっているんだ、この国」と叫んだというーー。

 

 東京地検は、9月13日、財務省の公用車を運転中に、永田町の国会前で人をはねた運転手の男を不起訴処分とした。男は、人をはねた後に200mも走行。自民党本部前の路肩に乗り上げて車両が横転して停車した後、駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。一方、はねられた被害者のA氏は、病院に搬送後、死亡が確認された。

 

 

「被害者A氏が、かつて大手金融機関の不正取引を告発した人物だったので、メディア界隈では話題になりました。この男性が、財務省が関係しているとする “M資金” まがいの詐欺事件の資料を持ち歩いているという噂も飛び交ったほどです。そのため、“謀殺” を主張するような陰謀論まで出ていました」(社会部記者)

 

 亡くなる直前のA氏に会っていたという、特殊法人関係者が、こう明かす。

 

「Aさんが持っていたのは『長期保護管理権委譲渡契約方式資金』に関する資料です。『この資金に関する管理契約をすれば、政府の極秘資金を使えるようになる』という、典型的な詐欺話の資料ですね。財務省のHPには、この詐欺について注意喚起する文章が、もう数年間も載っています。

 

 どうやらAさんは、この詐欺に財務省幹部が関わっていると疑っているようでした。Aさんが証拠だという資料を見せてもらいましたが、付帯資料に財務省の大物OBの名前が載っていました。

 

 資料を作成した詐欺師が人を信用させるため、勝手に大物OBの名前を使ったと思われますが、Aさんは財務省そのものが関わっていると疑っていたわけです。こうした怪しげな書類が飛び交うなかでの事故なので、陰謀論も出てきたのでしょうね」

 

 事故を起こした男性は、現行犯逮捕されたあと「ひいてパニックになった」と話していたというが、眉唾の “陰謀論” はさておき、東京地検の処分に納得がいかないという意見が、Xに多数あがっている。

 

《ひき逃げで死亡事故なのに、不起訴? ふざけるな、東京地検! こんな事を絶対に許してはいけない メディアも大々的に取り上げて追求すべきだろ!》

 

《国会議事堂近く…財務省公用車で歩行者ひき逃げ疑いで現行犯逮捕 男性を不起訴処分 やべぇな… 財務省にいると公用車で人をひいて死亡事故になってもパニックになったって言ったら不起訴になるんだ… 法治国家が聞いて呆れる…》

 

《財務省の車だと不起訴 えっ? 何故? かなり真っ黒い闇があふような感じだな》

 

 先の記者がこう引き取った。

 

「車両が横転するほどのスピードが出ていたことを受けて、検察は逃走ではなく、アクセルとブレーキの単純な踏み間違えだと判断したようです。

 

 運転手が逮捕前に叫んだのも、横転状態の車両から救出する前に警察官が事情を聞こうとしたためです。確かに、20分ちかく車内で逆さ釣り状態だったようですし、冷静さを失っていたんでしょう。

 

 これほど批判的な声が出るのは、“陰謀論” の影響もあるでしょうし、なにより自民党の裏金事件をめぐって一部の関係者が不起訴になるなど、検察への国民の信頼が落ちているからです」(同)

 

 検察の信頼回復は急務だ。

( SmartFLASH )

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