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「全員逮捕」「すべて逮捕」牧原秀樹議員、法務大臣への起用に「怖すぎ」の声…旧統一教会イベントへの出席 “隠蔽” 疑惑も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.10.01 19:49 最終更新日:2024.10.01 19:49
10月1日、自民党の石破茂総裁が、党四役と新内閣の人選を発表した。なかでも、注目を集めているのが、法務大臣だ。
「牧原秀樹衆院議員が、初入閣を果たしました。牧原氏は、2005年に初当選で現在5期め。初当選を決めた2005年の衆院選を含め、計6度、埼玉5区から衆院選に出馬していますが、小選挙区では一度も当選したことがなく、当選した5回はすべて比例での復活当選です。
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東大法学部卒で弁護士資格を持っており、厚生労働副大臣や経済産業副大臣などを歴任。先の総裁選では、上川陽子外相を支援し、推薦人代表となりました。
一方、牧原氏は2024年8月に、自身のXで《今回のオリンピックで選手に誹謗中傷した人は全員逮捕すべきだと思います》と発言するなど、過激な物言いで知られる人物です。X上ではこれに反発する声も多く、《#牧原秀樹を落選させよう》がトレンド入りする事態となりました」(政治担当記者)
牧原氏は、2023年7月13日、前日に亡くなったタレント・ryuchellさんへの誹謗中傷について、
《りゅうちぇるさんのご冥福を心からお祈り申し上げます。TwitterやSNSで誹謗中傷をして侮辱罪等の刑法犯に該当する者はアカウントを削除した者も含めて「すべて」逮捕すべきだと考えます。言葉の暴力はあってはなりません》
とポスト。2021年11月19日には、
《恵比寿駅での人身事故により電車が遅れています。ホームには人が溢れています。電車が遅れると本当に困りますよね。地元さいたまでのいくつもの会合が間に合わない。。》
など、ともすれば人命軽視とも取られかねない投稿もおこなっている。
「牧原氏の法相起用に対しては、立憲民主党の小沢一郎衆院議員も即座に反応。9月30日にXを更新し、《普通、「人身事故」というのを聞いてこんなこと言わない。国民の生命や安全を守る立場にある国会議員が、こんなことを言ったらおしまい。むしろ人間性の問題。今回、石破総裁は、そういう人物を法務大臣に登用。考えられない》
と、厳しく指弾しました」(同)
X上では、
《なんだか見覚えのある名前だと思ったら、「電車の人身事故は迷惑だ」という一般人並みの素朴な感想をツイートしている人だった》
《命を軽視する人が法務大臣 恐ろしいですね》
《こんな事をポストしている牧原秀樹議員が次の法務大臣ってちょっと怖すぎ》
《誹謗中傷は「すべて」逮捕すべきとお考えの牧原秀樹先生、法相へ・・・端的に申し上げて、法への理解または尊重を欠いて、適性がないと考えます》
といった声が続出している。
さらに、牧原氏には別の疑惑もある。本誌は、2022年に牧原氏が旧統一教会のイベントに出席したうえで、この事実を “隠蔽” したことを報じている。
牧原氏が出席したのは、2021年6月6日、さいたま市の「市民会館おおみや大ホール」で開催された「祝福結婚と希望前進大会2021 in 埼玉」(主催・世界平和統一家庭連合・西埼玉教区)だ。
「牧原議員は、遅れてやってきて、式次第を変更させて登場し、あいさつしました。自民党環境部会長(当時)としての職務内容を話し、選挙のタイミングなどを話題にあげ、『自民党にお力を貸してください』と話して、あいさつは終了しました。
じつはこのイベントには、埼玉1区選出の村井秀樹議員も出席していました。村井議員は自民党の “点検” に正直に申告した結果、氏名が公表されています。同じく出席していたはずの牧原議員の名前が出ないことに、違和感を覚えました」(出席者の1人)
牧原氏の地元関係者によると、牧原氏は旧統一教会と関係する資料の破棄を命じている。
「党の “点検” において、牧原議員は『出席や祝電など出したか』という項目で、『ないと認識している。TICADに出席していたためすべて精査できていない』と回答したそうです(TICADは2022年8月27・28日に開催されたアフリカ開発会議のこと)。
とはいえ、TICAD後、2022年9月8日に結果が公表されるまで十分に時間はあったはずです。
事務所内で、秘書が旧統一教会関係の会合出席や祝電のリストを作成し、牧原議員に手渡したところ、牧原議員から破棄することを指示され、リストを作った人間が叱責されたとのことです」(地元関係者)
本誌は当時、牧原氏の事務所に、イベントに出席した事実や、秘書を叱責したかについて尋ねたが、期日までに回答はなかった。
「法相に内定した牧原氏は、10月1日、谷垣禎一元総裁の自宅を訪れ、法相への内定を報告。『谷垣氏は、自民党に政権交代した後、最初の法務大臣だったので、偉大な功績も継ぐような気持ちで頑張りたい』と語りました。しかし、いわばマイナスからのスタートですから、どこまで “偉大な功績” を残せるか……」(同)
前途多難とはまさにこのことだ。
( SmartFLASH )