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「キングボンビーが取り憑いた」前原誠司氏 維新合流に寄せられる皮肉…“壊し屋”の「政党渡り歩き人生」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.10.05 20:23 最終更新日:2024.10.05 20:23
10月3日、教育無償化を実現する会の前原誠司代表は、自身を含む同党の議員4人が日本維新の会に合流すると表明した。この日、国会内で維新の代表を務める馬場伸幸氏と合同記者会見を開き、「自民・非共産の固まりを作り、政権交代を目指す」と高らかに語った前原氏。一方の馬場氏は「政策についてはほぼ100%同じ方向」と“意気投合”ぶりをアピールしている。教育の4名は、10月27日に投開票が行われる衆議院議員選挙に維新の公認候補として立候補する。
衆院選を見据え、前原氏は大きな決断を下した。しかし、Xでは次のように皮肉る声が目立つ。
《政界のキングボンビーが維新に取り憑いた》
《マジでキングボンビーやん前原誠司。抱えたやつが損する》
《キングボンビーの名を欲しいままにしている前原さん。今回もその名に違わないご活躍をお願いします》
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キングボンビーとは、人気ゲームの『桃太郎電鉄』シリーズに登場するキャラクターだ。
「このゲームは主に日本全国を舞台に鉄道会社を経営し、お金と資産を増やしていくものですが、キングボンビーに取り憑かれると、容赦なくお金を取られてしまいます」(ゲームライター)
なんともさんざんな言われようだが、前原氏の政界遍歴を見るに“言いえて妙”な部分もあるとの指摘もある。政治記者が解説する。
「前原さんは数々の政党を渡り歩いてきましたが、時に“壊し屋”と呼ばれます。もっとも顕著なのは2017年秋の『希望の党』との合流案でしょう。当時、前原さんは民進党の代表を務めていましたが、総選挙を前に、小池百合子東京都知事らが立ち上げた希望との合流を決定。民進党の候補者は希望から出馬するはずだったのですが、『民進左派は排除する』と小池氏がリベラル系議員の排除を明言。大きな混乱を招き、枝野幸男さんらが立憲民主党を立ち上げました」
当初は民進の希望への合流により政権交代の可能性も取り沙汰されたが、選挙の結果は立憲が55議席を獲得し野党第一党に。235人を公認しながら、希望は50議席という惨敗を喫した経験がある。自民党は単独で過半数の233議席を大きく上回る284議席を獲得し、当時は「野党の大惨敗」と報じられていた。
その後、前原氏は希望を経て国民民主党へ合流。代表代行を務めていたが、2023年8月の代表戦で玉木雄一郎氏に敗れ、同年11月に同党に離党届を提出し、教育を立ち上げている。
新党結成からわずか1年足らずでの、維新への合流。“壊し屋”の異名を地で行く選挙前の離党に、違和感を覚える人は多いだろう。
( SmartFLASH )