10月27日に投開票がおこなわれた衆院選挙。テレビ各局は開票速報の特別番組を放送したが、その演出法に疑問の声があがっている。
もっとも多いのは “裏金マーク” に対するものだ。民放局の多くは、自民党のいわゆる裏金議員の写真や名前に「ウラ金」「裏」などのマークをつけて、開票速報をおこなった。これに対し、Xでは
《裏金マーク本当に下品でめちゃくちゃ引いてる》
《わざわざ自民系の候補者にだけ裏金マークつけるのはやりすぎじゃない?不記載あった候補者全てに適用しないのは報道としてどうなのよ》
《裏金マークには悪意しか感じない 野党議員にも付けろよ》
など、批判的な意見があふれている。なかでも多いのは、フジテレビの特番に対する声だ。
《フジの選挙特番がゲスすぎて酷いな。裏金ランキングとか…》
【関連記事:「絶対に当選させる」萩生田光一氏の自民党非公認に“逆バネ”で結束固める地元支援者 野党候補乱立も追い風に】
《自民党の不記載議員だけ裏金ランキングって悪意ある報道やな!野党にも疑惑のある人物がようけいてるやんけ!》
《選挙番組が裏金ランキングとかしながらなの笑う。こんな国あるか??》
「フジテレビ系の特番『Live選挙サンデー超速報SP』では、番組開始早々から自民党系議員の “裏金ランキング” を紹介しつつ開票速報をおこないました。
近年、選挙特番は、各局が独自性を打ち出し、さまざまな演出をおこなう傾向が強くなっています。
今回の総選挙では、政治とカネの問題が大きくクローズアップされたため、このような演出になったのだと思いますが、あまりにもエンターテイメント化しすぎだという意見もあります」(週刊誌記者)
そうした演出に苦言を呈したのは、そのフジテレビ特番に出演していた前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏だ。
石丸氏は放送のなかで「選挙特番、各局を観ていたんですけど、ひどい。なかでもフジテレビがチャカしすぎだと思いました。我々の代表を選ぶんですよ。もうちょっと敬意を払ったほうがいいんじゃないかと思っています」と、自らが出演している番組にかみついた。
MCの宮根誠司は、これに対し「裏金とかいちばんカチンとくるのは(国民の)みなさん。マスコミの放送の仕方が悪いと言われたら、我々も腹が立つ」と反論したが、石丸氏は「追及すべきところは報じていいが、過剰な演出はなくていい」とバッサリ。
Xではこの「石丸VS.宮根」の対決に、
《石丸さんの言うことは、正しかったと思う番組の構成は失敗ですね。悪意や弄りが見えて子供じみてるよ。大学生の子供が、私に一言「こんな番組見ると馬鹿になるよ」といって去っていきました》
《石丸さんが出ていなかったら、あの選挙演出は吐き気がして見るのやめてました。開票当日に放映する構成ではないですよ…。宮根さんが怒ってましたが、他局との差別化、政治のエンタメ化の意味が間違っている》
など、石丸氏の意見に共感するという意見が多数見られる。「政治のワイドショー化」、いよいよ極まれりーー。
( SmartFLASH )