10月27日に投開票がおこなわれた衆院選は、裏金問題や旧統一教会との関係などが取り沙汰された自民党への逆風が吹き、公明党を含めた与党で過半数割れとなった。石破茂首相にとって、手痛い洗礼となった。
有力議員の落選も相次ぎ、参議院からの鞍替え出馬となった元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏は東京7区で落選。丸川氏は裏金問題があったため、比例代表への重複立候補は認められておらず、復活当選もなかった。
【関連記事:旧安倍派の“裏金夫婦”が迎える絶望的状況…丸川珠代議員&大塚拓議員、党の処分にも“逆ギレ”で同情得られず】
その一方、比例代表の東北ブロックでは、元グラビアアイドルの森下千里氏が初当選を果たしたが、X上では自民党の “タレント議員” 枠について、こんな皮肉の声が相次いでいる。
《丸川珠代が落選して森下千里が当選てなんだよ。プラマイゼロじゃねぇの》
《森下千里は丸川珠代の代役か》
《丸川珠代が退場し、森下千里が入場。これが自民党》
《自民森下、令和の丸川的な立ち回りを担いそう(褒めてないです)》
これまで多くのタレント議員を誕生させてきた自民党。
現在、三原じゅん子氏が石破内閣の子ども担当大臣を務めているものの、最近は特に “風当たり” が強まっている。
「自民党では、2016年の参院選で元SPEEDの今井絵理子氏が、さらに2022年の参院選では、元おニャン子クラブの生稲晃子氏が当選しています。
今井氏は2023年に自民党女性局でおこなったフランス研修旅行の写真が物議を醸し、大きな批判を浴びました。いまだにきちんとした研修報告がされていないことで、国民の信頼を回復できていません。
また、生稲氏は今回、無所属で当選した萩生田光一氏とともに、参院選出馬前に旧統一教会の関連施設を訪問したことが明らかになり、大きな批判を浴びていました」(政治担当記者)
森下氏は、愛知県出身であるものの、宮城県に移住して政治活動をおこなってきた。2021年衆院選では、小選挙区から出馬するも落選。比例復活も次点で敗れ、その後も活動を続けていた。
だが、まだまだ “能力” には疑問符が残るという。政治ジャーナリストが話す。
「2022年にYouTube動画で実業家のひろゆきさんと議論をおこなうも、食料自給率の意味を答えられず、苦笑いを浮かべる動画がネット上で拡散されているのです。
森下さんには、地元に密着し、地道に政治活動をおこなっている高評価もあったのですが、この動画でイメージを大きく下げてしまいました。今回、森下さんの比例代表の名簿順位は東北ブロック単独2位でした。
自民党でこのポジションならばまず落選はありませんから、党としては、何としても議員にしたかったのでしょう」
経歴でどうこう言われる前に、しっかりと能力で資質を示してほしいものだが……。
( SmartFLASH )