「石破総裁ともお会いして、選対委員長としての結果の責任を受けて、職を辞しますと」
自民党が大敗した衆院選の投開票から一夜明けた10月28日、小泉進次郎選対委員長が党本部を訪れ、選対委員長を辞任したことを、厳しい表情で報道陣に語った。
「小泉氏は投票日当日の午前には辞意を固めていたそうです。記者からは石破茂首相や森山裕幹事長の責任についても問われましたが、小泉氏は『選挙の結果はすべて選対委員長の責任です』と多くを語りませんでした」(政治担当記者)
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自民党関係者に話を聞くと、石破首相と森山幹事長は助成金の支出にコンセンサスを得ていたというが、支出の時期は森山幹事長に一任されていたようだ。
「石破首相も、非公認候補への選挙中の入金を知って驚いたそうです。
公認候補には『公認料500万円』と『活動費1500万円』が入金されますが、非公認議員にも『活動費2000万円』として同額が入金されました。党内には『せめて公認料を引いた1500万円なら説明しやすかった』と、森山幹事長の不手際を指摘する声が圧倒的です。
小泉氏は支出についていっさい聞かされておらず、報道で詳細を知ったようです。実際、インタビューでも『知らなかった』と答えており、相当ショックを受けたようです。
辞表提出後、記者団に『(2000万円問題は)“たられば” を言えばきりがない』と、恨み節とも聞こえるコメントを残しました。党内では『小泉は詰め腹を切らされた』『森山幹事長には、そうとう腹が立っているはず』と数々の噂や同情の声が飛びかっています」(政治ジャーナリスト)
森山幹事長の責任を問う声は、日に日に高まっている。Xでも、
《森山は幹事長辞めないってあり得ないだろ》
《辞任だろ 常識的に 腐った組織だ》
など批判のポストが目立つ。一方、自公で過半数割れをしている状況で、野党とのパイプが強い森山氏に代わる人材がいるのかという問題もある。
そうしたなか、政治評論家の田﨑史郎氏が、28日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)」で、『もし(森山氏が)やめられた場合、あのポストが務まるのは1人だけだと思う。菅義偉さん』と名前をあげ、スタジオをざわつかせた。
「それもそのはずで、菅氏は10月の党総裁選以降、足のふらつきや表情の乏しさなどから、健康状態を心配されています。田﨑氏は『昨日もちょっと話しましたが、非常に元気でした』と語っていましたが……」(同)
自民党の混乱がまだまだ続くことだけは間違いなさそうだ。
( SmartFLASH )