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「潔く政界から去るべき」維新の会“落選”元幹部が語っていた「なるべく早く」“ゾンビ出戻り”熱望に身内からも非難轟々!

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.11.01 11:07 最終更新日:2024.11.01 11:18

「潔く政界から去るべき」維新の会“落選”元幹部が語っていた「なるべく早く」“ゾンビ出戻り”熱望に身内からも非難轟々!

日本維新の会・政調会長の音喜多駿氏

 

 10月27日投開票の衆院総選挙で、東京1区から出馬した日本維新の会音喜多駿氏は、5万6979票で当選した立憲民主党の海江田万里氏、5万5040票で落選した次点の自民党の山田美樹氏に大きく離される2万9002票と3位に沈み、比例復活もならず、落選した。

 

 音喜多氏は東京都議出身で、2019年3月に東京都の北区長選に立候補するも次点で落選。2019年7月の参院選で、東京都選挙区から日本維新の会候補として立候補し、5位で当選(定数6)。

 

 衆院選公示日の2024年10月15日に衆院選に立候補したことから、参院議員を自動失職。さらに衆院選後、維新の会の政調会長も解任され、現在の音喜多氏は完全に“無職”である。

 

 その音喜多氏は、政調会長の職にあった10月29日にYouTubeチャンネル「RehacQ(リハック)」の生配信にゲスト出演した。

 

 

 配信中に、視聴者からの「来年の参院選出るんですか?」という質問が飛ぶと、音喜多氏は「まあ、それはもう僕一存で決められることじゃないので、チャンスを与えてもらえるんであれば」と回答した。

 

 すぐに、司会を務める実業家のひろゆき氏から「じゃ、めちゃくちゃ出たい?」と聞かれると「ま、なるべく早く戻れる機会はほしいってのは、本音ではありますけどね」と胸の内を明かした。

 

 この発言が報じられると、日本維新の会所属で、元参院議員の外山斎(とやま・いつき)氏が反応。10月30日に、こうXに投稿したのだ。

 

《党三役がこんなに浅い考えなのは残念。 参院を辞めて衆院に鞍替え出馬するなら、たとえ落選しても腰を据えて続けるべき。 党幹部がチャンスのある選挙区を奪っていくやり方では、党に優秀な人材はまれないし、安易な出戻りを許せば、組織は衰退する》

 

 外山氏は、2007年7月の参院選に無所属で宮崎県選挙区から出馬し初当選。2021年10月の衆院選では日本維新の会から出馬するも落選し、今回の衆院選でも維新から出馬したが、落選した。10月28日の自身のXには《自分の政治への挑戦はここで一旦、終了》などと投稿し、事実上の引退を表明していた。

 

 こういった“身内”で同じ境遇の外山氏が音喜多氏を批判したことに、同調する声がX上では多く聞かれている。

 

《本当にそのとおり 音喜多氏は潔く政界から去るべき》

 

《幹部は仕事ぶりでアピールしやすい分、自力で当選するぐらいの人材で無いと。幹部が落選し、ゾンビ鞍替えするなど言語道断。反省も含め次回の選挙まで地道な活動を行うべき。》

 

《音喜多君は参議院より来年の都議選の方がふさわしい。》

 

 と、手厳しい意見が多い。

 

「今回の衆院選では、多くの自民党候補が小選挙区で敗れましたが、惜敗した候補は続々と比例復活当選を果たしました。このことをインターネット上では“ソンビ当選”と揶揄する流れも起きています。

 

 また、7月に投開票された東京都知事選挙では、立憲民主党を離党し、参院議員を辞職して出馬した蓮舫氏に対して『都知事選で敗れても、次期衆院選に鞍替え出馬するつもりなのでは』と、強い疑いの目が向けられました。

 

 結局、蓮舫氏は衆院選に出馬しませんでしたが、こういった批判が出ていた以上、音喜多氏のように『衆院選がダメだったから、参院に出戻りたい』という意見は、まるでゾンビのように復活することを望んでいる、と国民から思われても仕方がないでしょう」(政治担当記者)

 

 外山氏も30日の夜、前のポストに追記するように、Xでこのようにポストしている。

 

《僕は別に鞍替えを非難しているわけではない。党三役が議員任期を残して、鞍替え出馬して、ダメだったから、また参院に挑戦したいというやり方を党が認めるようでは党の再起ないと言いたいだけ。幹部はしてはいけない行為。議員職はそんな軽いもんではない。》

 

 一方で、音喜多氏に寄せられる批判について、日本維新の会関係者がこう話す。

 

「党が認めるなら、別に(参院選に)出てもいいと思いますよ。そういう政治家はいっぱいいますから。音喜多さんは昔からアンチが多いですから、屁理屈で批判されているのだと思います」

 

 前出の政治担当記者は「音喜多氏には可哀想な面もあった」として、こう続ける。

 

「維新は衆院選で野党第1党を目指していたため、2023年9月には、音喜多氏の衆院への鞍替え出馬を決めていました。それに対して、音喜多氏も『執行部の一員である私も先頭に立ってリスクを取る』と話していました。

 

 ただ2024年に入って、関西万博への批判などから、維新の支持率が下落してしまったことも敗戦に影響を与えたのでしょう。

 

 次の衆院選まで待っても、東京の選挙区で音喜多氏が勝てる保証はないし、比例で復活できる保証もない。参院選の東京都選挙区なら当選できる可能性が衆院選よりもかなりあるので、現実的な選択ではないでしょうか。選挙は勝てなきゃ意味ありませんから」

 

 やはり“ただの人”は厳しい立場なのだろう――。

( SmartFLASH )

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