11月18日放送の『ひるおび』(TBS系)で、司会を務める恵俊彰の発言が波紋を呼んでいる。
この日は、前日の17日に投開票がおこなわれた兵庫県知事選挙で、不利と伝えられていた序盤の情勢を覆して、斎藤元彦前知事が再選を果たしたことを中心に放送された。
斎藤知事は、選挙前までは物品の“おねだり”や職員に対する“パワハラ”など、さまざまな疑惑がマスコミによって報じられてきた。
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しかし、インターネット上では、これらの疑惑は存在しないといった動画が多く拡散され、それを見た有権者の多くが“斎藤支持”にまわったことが、今回の再選につながったともいわれている。
そんな選挙の結果を受けて、インターネットの情報とマスコミ報道についての議論が沸騰。
18日の放送で、恵は今回の選挙を「ネットの特性というのもある」と指摘。「嫌な人だと思っていたのが、ワンシーンだけいいシーンを見る。不良の子が、おばあちゃんをおんぶして歩いている(のを見る)と『本当はいいやつかも』と、余計に思ったりする瞬間がある」と語った。
しかし、この恵の“たとえ話”に、Xで非難の声が相次いでいる。
《恵さん、斎藤前知事を、お婆さんを背負った“不良少年”に例えたみたいだけれど、コレはだめでしょ》
《恵さん、これはひどい。これは完全なる冒涜ではない?》
《恵さん、不良がおばあちゃんをおんぶしてたら、いい人に見えるって。この発言ビックリしました》
《恵さんの、不良がおばあちゃんをおんぶしていると、、っていう例え話、一体何?? 気分が悪い。兵庫県民を馬鹿にしないで》
この発言が“炎上”した理由を、政治担当記者はこう話す。
「疑惑を追及する百条委員会で、斎藤氏はパワハラや指摘された行為の事実自体は認めており、そのうえで『不快に思った人がいれば、心からおわびしたい』と、自分と職員間の意識の問題だったと話していました。
おねだり疑惑についても、贈答品を受け取ったことは認めているものの“癒着”ではないと、意識の問題を争う姿勢を見せていました。そのため、斎藤氏に向けられた疑惑が『すべてデマだった』というわけではありません。
しかし、疑惑と有権者が示した民意とは別々に考えるべきでしょう。恵さんの発言は『兵庫県民がだまされた』と言わんばかりの内容だったため、批判を浴びてしまったということです」
民意を否定するのはもちろんのこと、斎藤知事自身も今後、「110万票」の民意を振りかざしすぎないといいが――。
( SmartFLASH )