先の衆院選で大敗した自民党・公明党が少数政党となり、政策決定を左右するキャスティングボートを握ることになった国民民主党。総理大臣指名選挙をおこなう特別国会が開かれた11月11日、本誌は、国民民主党の玉木雄一郎代表と39歳元グラビアイドルの不倫スキャンダルを報じた。
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「玉木代表は同日に会見を開き、『概ね事実です』と報道を認めて謝罪しました。会見では記者から、『倫理観がないのに国のリーダーになれるのか』『報道がなければ関係を続けていたのか』『奥さんと離婚することはないのか』などと厳しい質問が出ました。党内からも批判の声は強く、同党の伊藤孝恵参院議員は11日、自身のXに《最低だ。国会が“対決より解決”の政策議論を取り戻せるかもしれない千載一遇のチャンスに何やってくれてんだよ》と、代表への怒りをポストしました。
さらには、櫻井よしこ氏との対談の中で玉木代表は『ハニートラップに引っかかってしまった』と弁明。自身がしでかした不倫を“トラップ”と表現したことで、Xでは《2年もお付き合いした女性に対して冷酷な言葉》との批判を浴びています」(政治担当記者)
不倫スキャンダルで議員辞職をするケースも過去には多い。連日、謝罪に追われる玉木氏の姿に永田町では「玉木、万事休す」といった声も聞こえていたが……。不倫報道後の世論調査で、党の支持率はなんと下がるどころか上がっているのだ。
11月15日~17日に日本経済新聞社とテレビ東京がおこなった調査によると、衆院選前と比べて10ポイント上昇の11%となり、同党が結成されて以来、最高の支持率になった。
また、NHKが15日から3日間おこなった調査でも、衆院選挙前から5.1ポイント上昇して7.4%と高い伸びになっている。国民は国会議員の不倫スキャンダルに寛容になっているのだろうか。政治ジャーナリストの宮崎信行氏は、こう分析する。
「寛容になっているとは思いません。国民民主党は玉木代表が党勢を拡大してきた、いわば『玉木個人商店党』です。先の総選挙で7議席から4倍の28議席になりましたが、玉木代表が退いたら、党がなくなる可能性さえあります。
それは支持者もわかっていて、中には『玉木さんが好きだから応援している』という方も多い。一枚看板になった『手取りを増やす』という政策を何が何でも実現してほしいということもあり、不倫スキャンダルがあっても、玉木代表を支持する傾向にあるのでしょう」
同党は、玉木氏の不倫が倫理規則に反しているかどうかを党内の倫理委員会で調査中。玉木氏は「その結論や世論調査の動向を踏まえて総合的に判断する」と語っているが、倫理委員会は党の国会議員3人で構成されている。“個人商店”の“店主”を“店員”が裁くようなものだとすれば、倫理委員会の結論も予想できそうな気が……。
( SmartFLASH )