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石破首相“お友達”落選元議員を防衛相補佐官任命「年間報酬2400万円」「“民間人”が政府要職」に集まる疑問
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.11.25 18:39 最終更新日:2024.11.25 18:39
11月24日、毎日新聞と社会調査研究センターが23、24の両日に実施した全国世論調査で、石破茂内閣の支持率が10月3日実施の前回調査(46%)より15ポイント減の31%、不支持率は前回調査(37%)から13ポイント増の50%になったと報じられた。
「石破首相がAPECから帰国した後に実施されたので、結果は予想どおりです。APECで石破首相は、仏頂面で腕組みをしたまま行事に臨み、会議ではカナダのトルドー首相らと座ったままで握手。閉幕時の集合写真撮影は交通渋滞のため欠席して、各国首脳が談笑する際には、ひとり椅子に座ってスマートフォンを操作していました。この“失態”の数々で、支持率を落としたのです」(政治担当記者)
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石破首相のこうした行動を取り上げたSNSには「赤っ恥」の文字があふれていた。そうしたなか、第2次石破内閣で、自民党内から「果たして国民に説明がつくのだろうか」といった危惧の声がもれてきた人事がある。
「11月19日、中谷元防衛相が『安全保障に関する知見を生かしてもらいたい』として、若宮健嗣氏を防衛大臣補佐官に起用、閣議決定されました。若宮氏は防衛副大臣も歴任していますが、10月27日の衆院選挙で落選しています。
さらに、11月21日に公表された東京都の政治資金収支報告書で、自民党都連が2023年1月の政治資金パーティーで258万円分の記載漏れがあり、若宮氏の後援会が200万円を会費として支出していますが、記載されていないことがわかりました。
ちなみに、石破首相と若宮氏は4歳違いですが、同じ慶應高校・大学出身。永田町では『数少ない、石破首相のお友達』ともいわれています」(政治担当記者)
大臣補佐官は大臣の申し出により内閣が任免する。年間給与は常勤補佐官で約2400万円。そのため過去にも、落選議員を補佐官や参与に登用したことで「金銭的に救済するためではないか」と指摘されたことがある。
たとえば2021年12月、当時の岸田文雄首相が、10月の衆院選で落選した石原伸晃氏を内閣官房参与に起用した。2人は同じ年齢で、親しいことも周知だったため、疑問の声があがったのだ。
ところが、石原氏が代表を務める政党支部が、新型コロナウイルス禍での緊急雇用安定助成金計約60万円を受給していたことが明らかになると、猛批判を浴び、石原氏は就任から1週間で辞任。非常勤の一般職国家公務員なので、報酬は1日2万6400円だったことが明らかになったが、石原氏は受領前だった。
こうした批判を浴びたケースもある“お友達登用”。今回は大丈夫だろうか……。
「若宮氏が防衛政策に詳しいことはわかりますが、“民間人”を政府の一員にすることは、給料が税金から支払われることを考えれば、慎重であるべきです。それに国民に『自民党の現職議員には有為な人材がいないのか』という印象を持たれてしまいます。
石破首相が、単に「お友達だから」と任命したということはないでしょうが、こうした人事は、さらなる国民の不信を招きかねません」(自民党関係者)
仲のよさが、吉と出るか凶と出るか……。
( SmartFLASH )