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「ドラゴン桜」元アシスタントが残業代請求で漫画業界に波紋社会・政治 2018.01.12

写真:AFLO

写真:AFLO

 

 有名マンガ家の元アシスタントが、かつての残業代を請求し、マンガ業界に大きな波紋を読んでいる。

 

 渦中のマンガ家は、『ドラゴン桜』などで有名な三田紀房。彼がインタビューにて、「アシスタントが働くのは9時30分から18時30分まで。休憩は自由にとることができるが、残業は禁止されている。」と語っていることについて、11年7カ月働いていたという元アシスタントのカクイシシュンスケが異議を。「さんざん残業していたうえに、休憩などなかった」と主張し、残業代を請求しているのだ。

 

 カクイシは、他のマンガ家についているアシスタントに比べると、悪くない環境であることは認めているものの、「ウソをつくのはおかしい」と主張。タイムカード制であったため、記録も残っているはずだという。もし記録が残っている場合、証明はたやすい。

 

 しかし、残業代の請求には時効があるため、どこまで認められるかはわからない。いずれにせよ、ブラック労働が多い漫画家アシスタント業界で、「休憩は自由、残業なし」とホワイトであることを主張している三田は、どのような対応をとるのか、要注目だ。

 

 給料は、月給13万円からのスタート、最終的に23万だったという。他の漫画家はどのような条件で雇っているのか。

 

 例えば、週刊ヤングジャンプには毎週、掲載マンガ家のアシスタント募集の情報が掲載されている。12月21日発売号の情報を見てみると、『電影少女』の作者・桂正和など9名のマンガ家のアシスタントが募集されており、そのうち給与条件が記載されているのは2名だけ。

 

 一人目は『かぐや様は告らせたい』を連載中の赤坂アカで、勤務体系は週3〜4日で、日給は1万円〜(試用期間は8000円〜で、交通費別)。仮に週4日で月に16日勤務と考えると、月給は16万円だ。

 

 もう一人は『ふしぎの国の波平さん』を掲載中の畑優以。こちらも週に週3〜4日勤務で月給は17万円+能力給となっている。

 

 月給13万円からのスタートだったカクイシに比べると、少しは良い条件といえるが、1日の作業量も気になるところ。カクイシが「比較的ホワイトだった」という三田の場合ですら、休憩は15時からの10〜15分で、週1日は20〜30分の夕食休憩のみで残業するのが当たり前だったという。

 

 マンガは、世界で戦える数少ない日本のコンテンツ。それをつくり出している人々が報われないままでは、文化が衰退してしまう可能性もある。この機会に、少しは改善するといいが。

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