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韓国の戒厳令騒動でBTSが“空中分解危機”「除隊日程が延期」情報で解除後も募る不安

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記事投稿日:2024.12.05 21:13 最終更新日:2024.12.05 21:13
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
韓国の戒厳令騒動でBTSが“空中分解危機”「除隊日程が延期」情報で解除後も募る不安

戒厳令を受けて国会に集まった兵士(写真・共同通信)

 

 12月3日の夜、韓国は45年ぶりの“大混乱”に陥っていたーー。

 

「韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が非常戒厳令を宣布しました。戒厳令とは、国家が非常事態において一定の地域で通常の法律や制度を停止し、軍事力によって秩序維持や治安維持を行うために発令される法的措置です。

 

 今回の布告文では、国会などの一切の政治活動の禁止や、すべての報道機関が戒厳司令部の統制を受けることなどが明記されていました。来年の予算案を拒む野党側の対応などを理由に宣布されましたが、強く反発した野党が解除の決議案を可決し6時間後には非常戒厳は解かれました。その間、約230人の兵士が国会に派遣され、国会関係者と揉み合い事態は緊迫しました」(現地紙記者)

 

 徴兵経験のあるソウル市内在住・20代男性はこう語る。

 

「尹大統領のおこないは世界への恥さらしですよ。軍人たちは、今回の事態が“あり得ないこと”だとわかりながら、上官の命令に従うしかなく出動した人もいると思います。振り回される末端の兵士はかわいそうですよ」

 

 韓国政治の混乱は、当然隣国である日本に大きな影響を及ぼすのは間違いない。意外な理由で事態を憂慮する日本人も多いようでーー。

 

「若者を中心とするK-POPファンですよ。とくに不安の声を吐露していたのがBTSのファン、通称“ARMY”です。BTSは7人組のグループで、2023年12月までにメンバー全員が韓国陸軍に入隊しました。韓国では、男性国民に兵役義務が課せられており、アイドルも例外ではありません。現在、5人のメンバーが兵役を務めており、2025年6月ごろまでに退役してグループの活動を再開する予定です。しかし、戒厳令によってその退役時期に影響するのではという懸念が生じたのです」(芸能記者)

 

 今回の戒厳令を受け、Xでは彼らの今後の活動に不安を抱く声が多く聞こえてくる。

 

《兵役延期なんて…愕然としたもん 朝に解除されててよかった でも、不安定だよね、怖いね》

 

《現役軍人の退役が無期延期って。そういやBTSの1人が今兵役中じゃないか》

 

《韓国軍って今兵役中のBTSメンバーがいるはずだけど、そいつも現場に駆り出されているし兵役無期限延期になってるのか?》

 

 前出の韓国人男性も心配の表情をのぞかせる。

 

「BTSのメンバーは、個々の兵役の義務を果たしている最中ですが、今回の戒厳令はそのスケジュールに大きな影響を与える可能性があると思います。

 

 通常、兵役は20代前半に軍隊の入隊令状が発行され、その頃に行きます。2020年度の入隊者からは『1年6ヶ月』の期間服務しなければいけません。しかし、戒厳令発令当時にもうすぐ除隊だった軍人の除隊日程が延期されたという報道が出たことで、波紋を呼んでいるのです。

 

 韓国でも、SNSではBTSメンバーが無期限に活動できなくなることを心配し、懸念の声もあがっていますよ。すぐに戒厳令が解除されたことで、兵役の延期がなくなるといいのですが、政情は不安定です。国内が“平和”じゃないと、また別の理由で延期される可能性もあります。BTSは、音楽だけでなく韓国のカルチャーの“象徴”としても大きな存在。その活動が中断される可能性があることは、多くの人々にとってショックですね」

 

 一日も早く韓国で平和に音楽を楽しめるようになることを祈りたい。

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