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「どこまで愚弄する」元大阪地検トップの被告「性的暴行裁判」謝罪の初公判から一転「抵抗できた」無罪主張…被害女性の怒りに応援続出

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.12.12 14:20 最終更新日:2024.12.12 14:22

「どこまで愚弄する」元大阪地検トップの被告「性的暴行裁判」謝罪の初公判から一転「抵抗できた」無罪主張…被害女性の怒りに応援続出

元大阪地検検事正の北川健太郎被告(写真・共同通信)

 

 被告が一転して無罪を主張することがわかったとき、被害女性は涙ながらにこう訴えた。

 

「絶句し、泣き崩れました。今の率直な気持ちを申しあげると、被害申告なんてしなければよかった。大切なものをすべて失った」

 

 酒に酔った部下の女性検事に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪で逮捕、起訴され、現在公判中の元大阪地検検事正の北川健太郎被告が、12月10日、初公判から一転して次回公判からは無罪を主張する方針であることが報じられた。

 

 それを受けて、被害者の女性検事は12月11日、記者会見を開き、冒頭のように語ったのだ。また10日にも、「被告人は、私をどこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょう」とコメントしていた。

 

 

「関西検察のエース」と言われ、現在弁護士の北川被告が準強制性交容疑で逮捕されたのは、6月25日のことだった。そして、7月12日に起訴。社会部記者が話す。

 

「起訴状などによれば、北川被告は大阪地検トップの検事正在任中の2018年9月、懇親会の後、酒に酔った部下の女性検事を大阪市内の官舎に連れていき、性的暴行を加えたとされています。

 

 10月25日の初公判で北川被告は『争うことはしません。被害者に深刻な被害を与えたことを深く反省し、謝罪したい』などと述べていました。

 

 ところが、初公判後に交代した新たな弁護人は報道陣に対し、同意の有無や女性が抵抗できたかどうかの被告の認識を争うなどと無罪を主張していく方針を明らかにしたのです」

 

 女性検事は11日の記者会見でこうも語った。

 

元検事正が主張を二転三転させて、被害者を翻弄して無罪を争うことが、私だけでなく、今まさに性犯罪被害で苦しんでいる方々をどれほどの恐怖や絶望に陥らせ、そして今後、さらに多くの性犯罪者に同意があったと思っていたと主張させて、性犯罪の撲滅を阻害し、むしろ助長させることになるかを知ってもらいたい。

 

 私は、検事です。検事として正しいことを貫きたい。被告人がどのように主張しようが、真実は一つ。検察トップが犯した重大な罪、被害者を傷つけ続ける無反省で無神経な言動に見合った長期の実刑を求める」

 

 女性検事は初公判が開かれた10月25日の閉廷後に異例の記者会見を開いており、被害当時、被告が大阪地検のトップだったために「影響力は絶大で誰にも相談することができなかった」と当時の胸中を明かしていた。

 

 女性検事は事件後の心的外傷後ストレス(PTSD)に苦しみながらも、同じような被害者を生み出してはならないという決意のもと、今年に入って被害を申告したのだった。

 

「25日の会見では、事件後被告から『時効が来るまで食事をごちそうする』と言われたことや、2019年に被告が退職する前には『そろそろ退職しようと思っているけど、退職しても訴えないか』と聞かれたこと、さらには被告から出された書面には、複数の女性と関係があったことを認めた上で『あなたのような被害者はほかにおらず、失敗したのはあなただけ』と記されていたことも明かされました」(同前)

 

 いったんは罪を認めて謝罪までした被告が、一転して無罪を主張するという報道にはXでも、女性検事を応援する声が相次いでいる。

 

《女性検事は徹底的に闘ってくれ!!!》

 

《被害女性を全力で応援したい。加害者は「酔っていて覚えてません」といえば何とかなると思うな。法律の上手い逃げ道を探そうとするな。性被害者として絶対に許せない。恥を知れ加害者》

 

《愚弄という言葉がここまでしっくりくる事例もなかなかない 元検事正には償う気持ちがミジンコほどもないのがよくわかる》

 

《抵抗できなかったを争う??こんな理由で女性への性加害が無罪になってきたから「合意無い性行為は犯罪」となった この人は法が何故変わったのか理解してない 女性は性処理の対象としか見ていないのでしょうね》

 

 真実はひとつだったはず。北川被告にこの言葉は響いているのだろうか。

( SmartFLASH )

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