社会・政治
奈良県がK-POP無料ライブ開催に2億7000万投入し県民怒り…陰では予算不足で鹿が餓死、“音楽番組ジャック”の逆風も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.12.12 20:40 最終更新日:2024.12.12 21:25
観光地として人気がある奈良公園で、KーPOPライブ開催の企画が物議を醸している。
「奈良県は、日韓国交正常化60周年と韓国・忠清南道との友好提携15周年を記念して、2025年10月に“1日限り”の野外コンサートを開催すると発表しました。県はイベント参加は無料にする予定だとしています。招待するアーティストは現在調整中だとのことですが、舞台設営なども含めて総事業費は約2億7000万円の予算がかかる見通しを示しています。
【関連記事:「独島ソング」披露の韓国アイドル、来日コンサート開催反対の“2万人超え署名運動”まで…「舐めないでほしい」痛烈批判】
県議会委員会では、多額の税金が投入されることに一部反対の声も出ていますが、16日の定例県議会で補正予算案が最終的に採決される予定です」(政治部記者)
X上では、奈良県民を自称するアカウントから怒りの声が多くあがっている。
《奈良県民だからこそ言わせて!税金2億7000万円も使って奈良公園でkpop無料ライブやるのはさすがにダメでしょ!》
《奈良県民全員がKPOPアイドル好きならいいけどそうじゃない人もいるんだし、ファンが金払えよ……なんで税金で儲かりもしない無料ライブなんかするんだよ……誰得のイベントなんだよ……そんな余計なことに使うくらいなら税金安くしろよふざけんな奈良……》
《奈良は県民だよりで県にお金落としてぇ!!って言ってるのに億使って奈良公園でkpop無料イベント草 大丈夫か?》
開催予定地である奈良公園といえば、県の象徴で国の天然記念物でもある「奈良のシカ」が多く生息している。鹿を目当てに多くの観光客が訪れるスポットだが、2023年10月には、予算不足等による問題が発覚していた。
「奈良公園内にある県所有の施設『鹿苑』では、農作物を荒らすなどの被害を与えた約240匹の鹿が“特別柵”という一般公開されていない敷地に収容されていました。そこでおこなわれていたのは杜撰な管理。十分なエサが与えられなかったため、7割もの鹿が“飢餓状態”に陥っており、年間50頭以上が死亡していたことが同施設で鹿の保護に当たる『奈良の鹿愛護会』医師の内部通報により明らかになったのです。
山下真知事は、問題の根幹のひとつとして補助金の額が十分ではなかったことを認めた上で、増額を奈良市と相談していくことや、県民以外にも支援を呼びかけたいと11月の知事臨時記者会見で語っています。そんななかで、多額の税金が“コンサート”に投入されることに疑問を持つ県民が多いのも頷けます」(同前)
さらに、今回の批判は昨今のK-POPブームも影響していると語るのは芸能ジャーナリストだ。
「年末の風物詩『NHK紅白歌合戦』では、『STARTO ENTERTAINMENT』のアーティストが出場しないこともあってか、K-POPアーティストの出演が急増しています。2023年はSEVENTEEN、MISAMO、Stray Kids、LE SSERAFIM、NewJeansらが出演しました。ただ、年配の視聴者からすると『誰だかわからない』状態だったようで、視聴率は歴代ワーストを記録しました。
今年も初登場の『ILLIT』をはじめ、やはりK-POP勢の出演が目立ちます。民放の歌番組でも数多く出演していて、まさに日本の音楽業界の一部を“ジャック”しているような状況です。若年層には高い人気を誇りますが、幅広い世代に受け入れられるまでには時間がかかりそうですね。批判の背景には、このようなK-POPへの逆風もあるでしょう。県民が納得する税金の使用方法が求められていますね」(芸能記者)
鹿が喜んでくれるといいけれど……。
( SmartFLASH )