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司忍組長が“サービスショット”の上機嫌、六代目山口組「事始め」に最高幹部ら100名が集結【写真あり】

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.12.15 13:26 最終更新日:2024.12.15 13:26

司忍組長が“サービスショット”の上機嫌、六代目山口組「事始め」に最高幹部ら100名が集結【写真あり】

青いマフラーを巻いているのが、現地報道陣に“サービスショット”を撮らせる六代目山口組司忍組長だ(写真・岩松喜平)

 

 毎年12月13日といえば、ヤクザ界では元旦ともいえる「事始め」の日。今年もこの日、静岡県浜松市にある、六代目山口組傘下國領屋一家の組事務所では、六代目山口組の「事始め式」が行われた。

 

 早朝から六代目山口組の直参組長らが、黒塗りの高級車に乗って次々と事務所に入っていく。六代目山口組の最高幹部や運転手らを含め、延べ100名ほどの関係者が集結した。その周囲では各県警の捜査員約50名がビデオを回しながら組員らの動きをチェックしており、一帯に緊張感が漂っている。

 

 8時半ごろには執行部が出迎えるなか、六代目山口組司忍組長が到着した。車を降りた司組長は、昨年のスーツ姿とは打って変わり、軽快な服装にブルーのマフラーという出で立ちで、その健在ぶりをアピールした。

 

 会が始まる直前来賓として事務所に現れたのは、京都に本部を置く名門組織、会津小鉄会の髙山誠賢会長だった。ヤクザ界に詳しいジャーナリストはこう話す。

 

「事始めに他団体が来るのは異例のことで、驚きました。

 

 

 ただ、会津小鉄会の髙山会長は、今年の9月末に同会を継承するまでは、六代目山口組直参の淡海一家の総長だったのです。つまり、六代目山口組直系組長が、他団体のトップを継承したことになる。ヤクザ界隈では『六代目山口組が会津小鉄会を完全掌握した』と騒ぎになっていたんです。

 

 髙山会長からすれば、自分の古巣にあいさつに来たようなものでもありますが、六代目側からすると、会津小鉄会の完全掌握のアピールにもなったでしょう」

 

 この日の事始めでは、新たに直参に昇格した組織の盃事や新年の指針の発表などが行われたとみられている。その後は食事が振舞われ、建物の中からはカラオケを歌う声が漏れ聞こえてきた。

 

「カラオケでは、進行役が次々に指名して歌う声が響いていました。参加者の多くは演歌を歌いますが、この日はほかに『上を向いて歩こう』や『酒と泪と男と女』を歌う声も聞こえました。女性が歌う声も聞こえてきたので、コンパニオンが宴席を盛り上げていたのかもしれません。例年なら30分ほどでカラオケは終わりますが、今年は1時間を超えるほど。なかからは拍手の音や笑い声も絶えず、かなり盛り上がったのではないかと思われます」(同前)

 

 会は午後1時過ぎに終了したとみられ、幹部らは次々に帰路に就いた。なかでも司組長は、帰り際に幹部らと談笑する姿も。車に乗り込むときは、報道陣のカメラマンにポーズをとりサービスショットを撮らせる余裕も見られ、上機嫌で事務所を後にした。

 

 都内在住の暴力団関係者は、「まさに六代目山口組にとっては安泰の年だった」とこう話す。

 

「山口組が分裂して来年は10年目を迎えるが、現在の六代目山口組は、体制的には安定した1年だった。一層組織固めができたことで、事始めは盛り上がっただろう。

 

 今回、六代目山口組山健組トップの中田浩司組長も出席していた。2015年の山口組の分裂時には神戸山口組の一員で、分裂を主導した一人でもある。2019年に六代目山口組系組員を銃撃したとして殺人未遂罪に問われていたが、今年10月に神戸地裁で無罪判決を受け、5年ぶりに現場に復帰していた。

 

 その中田組長が六代目山口組に戻ったことは大きい。分裂を主導した中心人物だけに、今後、分裂状態を終結させられるのは中田組長しかいないとみられている。六代目側が彼をどう動かすのかがカギになるだろう」

 

 新しい局面を迎えた分裂抗争。来年、司組長の笑みはさらに大きくなるだろうか。

( SmartFLASH )

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