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“同級生”高市早苗氏も「おとなしいイメージでした」と驚き…品川区「白骨遺体」遺棄容疑で逮捕の男「武富士」「SEX教団」の奇妙な“過去”

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.12.21 17:20 最終更新日:2024.12.21 18:39

“同級生”高市早苗氏も「おとなしいイメージでした」と驚き…品川区「白骨遺体」遺棄容疑で逮捕の男「武富士」「SEX教団」の奇妙な“過去”

政治家を志していた髙島望容疑者(写真・共同通信)

 

 謎が謎を呼ぶ、まるでミステリー小説のようだーー。

 

 12月18日、東京都品川区のマンションで、ある奇妙な事件が起きた。自宅マンションに白骨化した遺体を遺棄したとして、死体遺棄の疑いで、作家髙島望容疑者が逮捕されたのだ。

 

「髙島容疑者は、マンションの家賃を滞納していたため、東京地裁の執行官が17日午後に強制執行のため、部屋を訪れました。すると、部屋はごみ屋敷状態で、足の踏み場もないほどでした。そのごみを取り除こうとしていたところ、白骨化した遺体が見つかったのです。遺体は女性で、ほぼ全身の骨が残っており、死後数年は経過していたようです。髙島容疑者の親族ではなく、どのような関係の人物だったのか不明です。19日に司法解剖がおこなわれましたが、いまのところ殺人などの容疑はかけられていません」(捜査関係者)

 

 大通りに面した瀟洒なマンションに残された、白骨化した遺体。これだけでも謎に満ちた事件だが、奇妙な点はこれだけではない。髙島容疑者は、最盛期は総資産6000億円といわれた“サラ金の帝王”の娘婿だったのだーー。

 

 

 髙島容疑者を長年、取材してきたジャーナリストの山岡俊介氏はこう語る。

 

「島根県出身の髙島容疑者は、中央大学法学部を卒業後、政治家を目指して松下政経塾に5期生として入塾しました。ことき、パソナグループ代表の南部靖之氏やソフトバンクの孫正義氏とも人脈を築いたと豪語しています。そして、1987年に武富士に入社。さらに翌年には武富士のオーナー・武井保雄氏(故人)の長女と結婚しました。“娘婿”として順風満帆な会社員生活を送るはずが、わずか10年で退社しました」(山岡氏)

 

 松下政経塾で同期だった高市早苗衆院議員に質問状を送付したところ、髙島容疑者のことを覚えていたようで、

 

「在塾中は、おとなしいイメージでした。長年、お会いしていませんので、ご住所も含めて近況は分かりません」

 

 と驚く。武富士時代に何があったのか。同社の元幹部はこう語る。

 

「髙島といえば、武富士の定期採用で初めて入社した難関大出身者ですよ。新入社員は支店勤務から始まるのですが、たしか神田支店に配属されました。比較的“こげつき”がない支店なので、特別待遇だったと思います。

 

 当時、武井社長は鉄格子に囲まれた、約1500坪の敷地にそびえ立つ『真正館』という大豪邸で暮らしていましたが、髙島も社長の長女と結婚後、まさに婿として、そこで武井社長と同居していました。武井社長は帝王学を授けるつもりで、うるさく指導したそうですが、どうやら耐えられなくなったようで、離婚して退社しました」

 

 その後、髙島容疑者は、故・海部俊樹元首相の秘書を経て、もともとの夢であった政治家を目指すことになる。

 

「1995年6月の参院選で、島根から新進党の公認で出馬するも落選。周囲には、1993年に当選した高市さんを引き合いに『彼女が政治家になれるなら、自分がなれないはずはない』と豪語していたそうですが、結局、かないませんでした」(山岡氏)

 

 相次いで夢破れた髙島容疑者。一念発起し、1997年には『武富士流 金儲けの極意』という、元岳父についての書籍を上梓。帯には、孫氏が絶賛のコメントを寄せた。だが髙島容疑者はその後、“全裸SEX教団”に入れ込むのだ。

 

「『ザイン』というカルト団体に入会しました。複数の同団体の機関紙に登場し、一時期は特別顧問として月額100万円の顧問料を受け取っていたようです。1999年に、“教祖”と一緒に、自衛隊の富士学校で戦車に乗る髙島容疑者の写真も入手しています」(山岡氏)

 

 ザインは1990年代後半から2000年代前半にかけてマスコミでしきりに取り上げられた。本誌も、何度も“教祖”のインタビューをおこなっている。当時、取材した記者が語る。

 

「『女性は裸になることで解放される』という独自の理論を展開する、小島露観氏が“教祖”の団体です。同団体が開催する“儀式”は、容姿端麗な女性会員が全裸になり、剣舞や踊りを披露するという“ストリップショー”まがいのものでした。イベントで小島氏は、女性会員の性器を愛撫することもありました。

 

 一方で、高額なパワーストーンを売りつけたり、女性会員を風俗店で働かせ金銭を搾取したりするなど、非常に悪質な団体でもありました。小島氏は、ザインは宗教団体ではなく、国家転覆を狙う軍隊組織であるという、危険な主張もおこなっていました」(社会部記者)

 

 そんな小島氏に、髙島容疑者は心酔していたようだ。山岡氏が語る。

 

「私が入手した、2001年に発行された『ザイン』の広報紙では、髙島容疑者は“大公爵”と呼ばれ、“詩織旭姫総長”を名乗る小島氏の妻と、教義について熱心に語り合っていました。髙島容疑者は、小学生のころからローマの軍人皇帝にあこがれており、『能力を持った指導者が統治する』という独裁政治が理想の統治であると語っています。軍事クーデーターを志す『ザイン』とは、この点で共鳴したのかもしれません」

 

 だが結局、ザインの代表は2011年に小島氏の息子に交代し、2015年には破産申請を出している。

 

「その後の9年間、小島容疑者が誰と何をしていたのか、杳として知れません」(山岡氏)

 

“サラ金の帝王”にも、国会議員にもなり得た髙島容疑者。白骨化した遺体とともに暮らすマンションで、何を思う日々だったのかーー。

( SmartFLASH )

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