社会・政治
「リスクが高い」石丸伸二氏“新党設立”会見中止&場所を変更に「やりあいするぐらいのほうが」都知事選の“選挙参謀”も疑問
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2025.01.14 16:10 最終更新日:2025.01.14 16:10
広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏が、2025年1月15日に予定していた地域政党の設立に関する記者会見の会場を急遽、変更した。
石丸氏は1月13日昼すぎ、自身のXにこう投稿した。
《1/15(水)に予定していた記者会見は中止になりました。記者クラブ宛に出した案内がネットに流出し、日時と場所が広く知られてしまった事が原因です。記者クラブには「取材目的の希望者は出席を制限しない」と言われたため、誰が来るかわからない状況は種々のリスクが高いと判断しました。》
政治部記者が言う。
「石丸氏は2024年11月12日、自らのYouTubeチャンネルで、2025年夏に予定されている都議選に向けて、地域政党を立ち上げる意向を表明していました。それを受けて、当初は15日11時から、都庁の記者クラブで会見をする予定でした。2024年7月の都知事選では、小池百合子都知事に次ぐ約166万票を獲得し、2位に入りましたし、2025年夏の都議選に向けての会見ですから、都庁がいいと判断したのでしょう。
記者クラブが出席を制限しないと言っているように、そもそも取材者を制限したいなら、都庁の記者クラブでやろうとした自体が間違いです。結局、同じ日の11時から、場所を都内の会議室に変更して実施されることになりました」
【関連記事:「都民ワースト」「政策語ったことある?」石丸伸二氏、都議選へ新党結成を表明も大ブーイング…東国原氏は「面白くなって来た」と歓迎】
会場を変更しておこなわれる会見には【参加に関する諸条件事項】として、次の3点が記されている。
〇都庁記者クラブに所属していないメディアに関しては、事前申請ならびに、許可制といたします。
〇許可の可否基準に関しましては、マス媒体の有無もしくは、登録者数100万相当のネット媒体を有するか否かを基準とさせていただきます。
〇会見中、不規則発言等の進行を妨げるような言動、行為のあったメディアに関しては、途中退室していただきます。
前出の記者がこう話す。
「条件を見ると“うるさ型のフリーランス記者”を排除したい思惑が見えます。フリーランス記者はクラブ所属の記者よりも厳しい質問を投げるケースが多いので、自分のペースを乱されることを嫌がったのかもしれません。すでに会見出席を断わられた人は何人もいるようです」
ちなみに、石丸氏の公式YouTubeチャンネルの登録者数は約35万人である。
前回の都知事選で、石丸陣営の選挙参謀を務めた選挙プランナーの藤川晋之助氏は、石丸氏の参加条件についてこう話す。
「都知事選は、オールドメディアとニューメディアがコラボして“石丸現象”が成功したと思っていますから、もっと寛大にフリー記者にも対応したほうがいいと思いますね。
推測ですが、あえてそうしたフリー記者を排除することによって、さらなる話題作りをしているようにも見えます。そうしたことをしても、半分くらいの石丸ファンは熱烈に彼についていきますから。
もっと広く、いろいろな記者を受け入れた方が、私はいいと思っていますし、(記者を入れても)ぜんぜん問題もないと思いますよ。会見でそうした記者たちと、ああだ、こうだとやりあいするぐらいのほうが、よほど緊迫感があっていいと思うし、そのほうがカッコいいしね」
( SmartFLASH )