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逮捕された東京女子医大の“女帝”大学私物化で宝塚女優の“タニマチ”に、全国各地に不動産を買いあさり
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2025.01.18 12:10 最終更新日:2025.01.18 12:12
「2024年の3月29日に、病院や元理事長の自宅など関連施設の家宅捜索を受け、その後、第三者委員会を立ち上げて調査してきました。今回、ようやく元理事長の逮捕に至りました」(東京女子医大広報課)
東京女子医科大学の“女帝”として君臨していた、同大学元理事長の岩本絹子容疑者(78)。大学の新校舎2棟の建設工事で、建築士に業務実態のない「建築アドバイザー報酬」1億1700万円を支払わせ、損害を与えたという背任容疑で逮捕された。岩本容疑者は、このうち約3700万円を自分に還流させていたとみられる。また、別の工事に関しても、5000万円あまりを還流させていた疑いがあり、還流させた合計は総額約8700万円に上るという。
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「2024年8月、200ページを超える第三者委員会の調査報告書が出されており、そこに詳細が書かれております。また、岩本容疑者も2024年8月に理事長を解任されています。すでに本学とは関係ありませんが、逮捕されて一段落したところです」(同前)
もともと同大を卒業し、産婦人科の開業医だった岩本容疑者が、副理事長に就任したのは2015年のことだった。その際、学内に経営統括部を新設したが、これにより、あらゆる権限を自らに集中できるシステムを作ったとされる。以来、岩本容疑者は、親しい人物を学内の要職に配置し、高額な給料を払ったり、同大の施設の工事費、不動産売買などに絡んで自身に還流させたりしていった。
大学を食い物にして得たお金を、彼女は何に使ったのか。
「宝塚歌劇団にお気に入りの女優がいて、その女優の親族が経営する会社にまで、お金を出していました。いわゆるタニマチのような存在です。また、家宅捜索では、多数の金塊も押収されています」(捜査関係者)
ほかにも、ブランド品を購入したり、高級車を乗り回したりしている様子が報じられている。だが、彼女の金の使い道はそれだけではなかった。理事長就任前には、全国各地で土地を購入するなど、不動産投資を盛んにおこなっていたというのだ。本誌が確認したところ、東京のほか福岡県や茨城県など、全国に10カ所以上の不動産を所有していた。
自ら院長を務めていた産婦人科が併設されているマンションも、彼女の不動産のひとつ。岩本容疑者はそこに住んでいたようだ。
「岩本容疑者と同居する人物や、大学の人事を見ても、ほぼ女性でした。どうも“男嫌い”なところがあったようです。それに、周囲を固めていたのは“お気に入り”の女性たち。自分の都合のいい人間で周囲を固めた結果、彼女の暴走を止められる人はいなくなりました」
岩本容疑者が副理事長になって以降の10年間で、大学は一時は黒字になったものの、再び赤字に転落し、多くの医師や看護師が辞めていったという。岩本容疑者を野放しにしてきた大学の体質も、変わらなければならないはずだ。
( SmartFLASH )