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山口組分裂抗争に急展開…神戸山口組井上組長宅に火炎瓶、75歳元組幹部が起こした“急襲”でヤクザ界に緊張

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記事投稿日:2025.01.21 18:00 最終更新日:2025.01.21 18:03
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
山口組分裂抗争に急展開…神戸山口組井上組長宅に火炎瓶、75歳元組幹部が起こした“急襲”でヤクザ界に緊張

自宅が急襲された、神戸山口組井上邦雄組長

 

 1月19日午後8時30分過ぎ、ヤクザ界に一斉に緊張が走った。午後6時40分ごろ、神戸市北区にある神戸山口組の井上邦雄組長(76)宅で火災が発生し、複数回の爆発音が近所に響いたという一報が流れたからだ。都内在住の暴力団関係者はこう話す。

 

「事件発生の約2時間後、すぐに情報が伝わってきた。犯人は身柄を押さえられているようで、名前は鈴木正二(75)。静岡にある六代目山口組國領屋一家の元幹部だ。

 

 井上組長は在宅中だった。一報を聞いた時には、『ついに井上組長自身が襲撃されたのか』と思ったが、怪我はなかったという」(以下、「」内は暴力団関係者)

 

 

 続けて犯行内容を語る。

 

「ロープを使って井上組長宅に侵入し、駐車場に停まっていた白のプリウスに火炎瓶を投げつけ放火した。爆発音に気づいた部屋住みの組員が出てきたため、鈴木は組員に拳銃を向けたが発砲はしなかったという。そしてガレージの横のドアから逃走しようとしたが、警戒中の警察官がいたため、その警察官に拳銃を向けた。鈴木はここでも発砲しなかったが、その場で公務執行妨害容疑で逮捕されたという」

 

 実際に近隣住民は、複数回の爆発音が鳴り火柱が上がるのを見ていた。警察によると、車2台やフェンス、物置が燃えたという。20日現在、鈴木容疑者は「覚えていない」と供述しているという。

 

 六代目山口組が分裂し神戸山口組が結成されてから今年で丸10年。今、「分裂状態終結」の機運が盛り上がっているだけに、暴力団関係者は「井上組長宅への襲撃で、神戸山口組は解散せざるを得ない状況に追い込まれたのではないか」と思ったようだ。

 

「これまでも井上組長宅には、入り口の扉に発砲したり、ガソリンをまいたりする事件は起こっていた。

 

 だが今回、鈴木容疑者は、ロープや火炎瓶に拳銃まで用意して井上組長宅に侵入。井上組長が出てきたら発砲するつもりだったかもしれない。こんなことを現役の組員がやったら、組織のトップにまで責任が及ぶよ……」

 

 それだけの大ごとだということだろうが、「やはり一人では井上組長を襲撃するのは、無理だったのだろう」と指摘する。

 

「鈴木は75歳の高齢。最後に大きな仕事をしたかったのかもしれないが、井上組長宅前には警戒中の警察官もいるので、一人では難しかった」

 

 とはいえ今回の“急襲”で、ヤクザ界に緊張が走ったのは間違いない。

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