「フジテレビは信頼回復を」村上総務相、会見で見せた「指ペロ」仕草に集まる視聴者の嫌悪感

 

「独立性が確保された形でできる限り早期に調査を進め、その結果を踏まえ、適切に判断・対応することで、スポンサーや視聴者の信頼回復に努めていただきたい」

 

　中居正広が起こした女性トラブルにフジテレビの社員が関与していたと報じられ、大きな騒動になっている。1月21日、放送行政を所管する村上誠一郎総務相は、記者会見で「（フジテレビへの）スポンサーのCM差し止めが相次いでいる」ことについて聞かれ、冒頭のように答えた。

 

「1月10日の会見では、『放送法は放送事業者の自主・自律が基本。どのタレントを起用するかを含めて、放送事業者自らの責任において放送番組の編集をおこなうとされているので、コメントは差し控えたい』と答えていました。その後のCM差し止めの動きを見て、より踏み込んだ形となりました。

 

　フジテレビは、17日の港浩一社長の会見で、事実関係や会社対応について検証するため、第三者の弁護士などで構成される『調査委員会』の立ち上げを明言しました。

 

　しかし、この『調査委員会』が、日本弁護士連合会のガイドラインに沿った委員会と違った形になる可能性があり、独立性の低さから適正に判断できないのではないか、との懸念があがっていました」（事件担当記者）

 

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　21日の村上大臣の答弁は、こうした「世論とフジテレビのズレ」に業を煮やしたものと言えそうだ。

 

　実際、大臣の発言を受け、フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスは、23日に臨時取締役会を開くことを決定。日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会の設置についても検討するというから、効果はあったのだろう。

 

　ところが――名をあげた形の村上大臣だが、思わぬ仕草に眉を顰められてしまった。

 

「永田町では『フジテレビに任せておいて早期収拾できるのか』『総務省はフジテレビから聞き取りくらいしてもいいのでは』という声が大きくなり、村上大臣の危機管理にも疑問符がつき始めています。

 

　さらに、村上大臣は官僚が用意したペーパーを読むとき指をぺろっと舐めてページをめくるのですが、21日の会見ではそれがテレビで映されてしまいました。結果、ネット上に『やめてほしい』と多くの批判が寄せられてしまいました」（同）

 

　Xを見ると《村上大臣、指に唾付けてページめくって、ただ読んでいるだけ》《村上総務相が指をぺろっと舐めて紙をめくる昔の人なんだなあと》《おしぼりで顔を拭いて指ぺろで原稿めくってなんだかなぁ》など嫌悪感を示すポストが大量に寄せられていた。

 

「石破茂首相は、外遊中におにぎりの食べ方の汚さや、外国のトップと座ったまま握手したことについて『マナーが悪い』と批判されました。政治家の所作については、今後も厳しく見られそうです」（同）

 

　中居正広問題に揺れるフジテレビ。同社に一石を投じた村上大臣の発言の効力は大きかったが、まさかの自身への批判を呼んでしまったようだ。