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「ワーナー ブラザース」日本支社“冤罪”解雇を『それでもボクはやってない』有名Pが実名告発…『はたらく細胞』でも“手柄横取り”被害

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記事投稿日:2025.01.27 11:00 最終更新日:2025.01.27 11:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「ワーナー ブラザース」日本支社“冤罪”解雇を『それでもボクはやってない』有名Pが実名告発…『はたらく細胞』でも“手柄横取り”被害

港区のビルの受付に掲げられた「ワーナー ブラザース」のロゴ(写真・田中昭男)

 

 映画『はたらく細胞』(武内英樹監督)のスマッシュヒットに沸く、ある映画会社は今、簡単には見過ごせない“わだかまり”を抱えているーー。

 

「2024年12月に公開された『はたらく細胞』は、佐藤健さんと永野芽郁さんのW主演作という話題性もあって、興行収入はすでに50億円を突破。ワーナー ブラザース ジャパンが手がけた邦画史上No.1ヒット作になりました」(映画ライター)

 

 東京都港区にオフィスを構える「ワーナー ブラザース ジャパン(以下、WBジャパン)」は、『ハリー・ポッター』シリーズなどで知られる米国の老舗映画会社「ワーナー ブラザース(以下、WB本社)」の日本支社。

 

 

 2024年4月、WBジャパンのオフィスで“異常事態”が発生した。同社関係者はこう話す。

 

「きっかけは、3月末まで日本代表を務めていた高橋雅美氏が退任したことでした。その後、WB本社は外部からバディ・マリーニ氏を招聘し、職務執行者として日本代表に着任させました。すると、これまで“営業畑”だった上席執行役員の山田邦雄氏が映画事業の統括責任者になったんです。

 

 その後、山田氏らによる不可解な人事がおこなわれ、それまで高橋氏に重用されていた幹部社員が続々と降格させられました。

 

 なかでも、それまで邦画製作部長として、制作統括をおこなっていた関口大輔氏を役職なしのプロデューサーに降格させ、山田氏と距離が近い小岩井宏悦(ひろよし)氏をその立場に昇格させたのは露骨な“側近”の重用でした」

 

 WB本社による海外映画の配給のみならず、2010年から邦画製作へ本格参入したWBジャパンで、近年、その屋台骨を支えたのが関口氏だ。

 

「どちらも中途入社の関口氏と小岩井氏の関係性はWBジャパン以前からです。お二人ともフジテレビの出身で、小岩井氏が先輩になります。一方で、関口氏はフジテレビ時代から『ウォーターボーイズ』(矢口史靖監督)、『それでもボクはやってない』(周防正行監督)などヒット作を連発。映画プロデューサーとして名を馳せていました。

 

 小岩井氏の後に入社した関口氏は、WBジャパンでもその手腕を発揮し、2022年には『余命10年』(藤井道人監督)で興業収入30億円以上のヒットを飛ばしています。それらが評価され、2023年1月からは小岩井氏を追い抜く形で、邦画製作部長に就任したんです」(前出・WBジャパン関係者)

 

 だが、その関口氏が今、WBジャパンを相手取り「不当解雇」の訴訟を起こしているのだ。

 

 1月30日に東京地裁で口頭弁論がおこなわれることを把握した本誌が関口氏に取材を申し入れると、無念の気持ちを滲ませて、こう話した。

 

「私は突如、身に覚えのない疑いをかけられてWBジャパンから懲戒解雇を告げられました。しかも、反論の機会もないまま追い出されたのです」

 

 そして関口氏は、降格人事以降の「屈辱の日々」について告白したのだった。物腰の柔らかい口調で当時を振り返る。

 

「降格が告げられると突然、私が企画立案から携わっていた映画の現場や会議から外されたり、メールを無視されるというハラスメントが頻発しました。何本か潰された映画企画もあるので、2025年夏以降、WBジャパンは公開できる邦画がほとんどない状況だと思います。あまりの酷さに人事部にも2回ほど相談しています」

 

 さらに、関口氏のプライドを傷つける出来事が公開中の『はたらく細胞』に関連して起きていた。

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