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「ワーナー ブラザース」日本支社“冤罪”解雇を『それでもボクはやってない』有名Pが実名告発…『はたらく細胞』でも“手柄横取り”被害

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記事投稿日:2025.01.27 11:00 最終更新日:2025.01.30 17:15
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「ワーナー ブラザース」日本支社“冤罪”解雇を『それでもボクはやってない』有名Pが実名告発…『はたらく細胞』でも“手柄横取り”被害

港区のビルの受付に掲げられた「ワーナー ブラザース」のロゴ(写真・田中昭男)

人気漫画を原作とした映画『はたらく細胞』は「白血球」役の佐藤健と「赤血球」役の永野芽郁がW主演を務める作品(写真・田中昭男)

 

『はたらく細胞』の制作当時、中心人物として動いていた関口氏のクレジットが、今は小岩井氏に差し替えられているのだ。再び、WBジャパン関係者。

 

「当時、製作統括だった関口氏は撮影直前から『はたらく細胞』に携わりました。もともとこの映画は製作費が高く設定されていたにもかかわらず、すでに撮影前の時点で予算がオーバーしていたんです。そこで、関口氏と現場プロデューサーの2人で、エキストラ数を減らすなど、細かな調整をおこない、予算オーバーを大幅に縮小させました。

 

 ちなみに、この映画は撮影段階で、ある配信会社と独占配信の事前交渉をおこない、関口氏は金額提示まで受けていました。ところが当時、営業部統括だった山田氏が介入し、別の配信会社との契約をまとめようとしたんです。もちろん、先に話をしていた配信会社は激怒。

 

 すると、山田氏は製作部を前にしたオンライン会議で『馬鹿野郎。ふざけるな。(関口氏らに向かって)テメェのケツはテメェで拭け! 何とかしろ!』と声を荒らげて、恫喝したんです。やむなく関口氏が当初の配信会社に頭を下げたところ、もう1社より高い金額を提示してもらい、なんとか契約はまとまりました」

 

 山田氏はトラブルになりかねない行動の責任を関口氏に押し付けようとしたという。

 

「仁義を欠いたのは山田氏のはずなのに、関口氏に発端があるように話していました。しかも、契約金額が上がったことを自分の手柄のように吹聴していたのです。

 

 その後、2024年5月に突如、撮影前から奔走していた関口氏が『はたらく細胞』の現場から外され、公開された映画には新たに邦画製作部長になった小岩井氏の名前がクレジットされています。小岩井氏はいっさいこの作品に関わっていません」(同前)

 

 そもそも“実権”を握った途端、WBジャパン社内をかき乱している山田氏とはどのような人物なのか。

 

「山田氏はお父様がかつてのWBジャパン営業部長だった“二世社員”。WB本社の幹部社員とも親しいことが知られていましたが、映画製作の実情に詳しい人物ではありません。プロデューサーである関口氏の下では、監督や役者だけでなく、100人以上のスタッフが働いているわけです。それが突如、関口氏が現場から外されたため『はたらく細胞』も含めて、制作陣からは困惑の声があがっていました」(同前)

 

 映画作りに心血を注いでいた関口氏は現場の混乱を受けて、処遇改善を人事部に相談する。しかし、それが新体制のさらなる反感を買ったのか、相談するたびにハラスメントは酷くなったという。

 

 そして、2024年7月に突然、関口氏に対して“冤罪”の尋問がおこなわれた。関口氏が話す。

 

「ある日、人事担当役員に呼び出されると、そこにはWBジャパンの代理人弁護士も同席していました。そこで、私の2019年の海外渡航が“私的旅行”であり、私が会社のカネを横領しているという事実無根の疑いをかけられたんです。

 

『なにかの間違いです』と弁明しても取り合ってくれず、その場で会社から貸与されていた携帯電話、PC、そして入館証を取り上げられ、社屋からの退去を命じられました。

 

 WBジャパン側に『弁明があるなら今日中に』と告げられたので、急いで自宅に戻り、当時の資料を確認し、証拠とともに処分の取り消しを求めましたが、聞く耳も持ってくれませんでした」

 

 30日からの裁判でも、関口氏の名前が記載された行程表などの証拠を示しており、業務上の出張だったことは明らかだ。それにもかかわらず、WBジャパンは関口氏に自宅待機と社員および社外の業務関係者との連絡禁止を命じたという。

 

「関口氏を会社から追い出した翌日には緊急集会が開かれ、山田氏が関口氏の冤罪を事実のように話し、一部の会議では『関口の行為は刑事事件になるかもしれないから連絡を取るな』と社員に告げていました。

 

 酷かったのは、小岩井氏による関口氏の悪評の流布でした。『関口が懲戒解雇される』と小岩井氏が広めていたことを社内でなく、社外の関係者から聞かされました。まったく根拠のない“デマ”を積極的に話すなんて……」(前出・WBジャパン関係者)

 

 その後も、WBジャパンからヒアリングされたものの「まるで私を解雇することを前提としたかのような粗探しが続き、その間も小岩井氏らに悪評が流布されていたと聞いています」(関口氏)と、状況が改善する兆しは見えなかった。

 

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