社会・政治
参院選を前に「日本共産党」の文字が青色に!イメチェンした新ポスター「配色の理由」を党本部に聞いた
今夏に予定されている東京都議選と参院選は、日本共産党にとって「正念場」になりそうだ。
「ここ数年、共産党は大型選挙で苦戦を強いられています。2024年10月の衆院選は、小選挙区で沖縄1区の議席を守りましたが、比例代表選の得票数は、前回2021年の416万票から336万票に減らしています。そのため、東北ブロック、東京ブロックで議席を失い、改選前9議席から7議席になりました」(政治担当記者)
しかも、今夏の参院選では、比例代表で小池晃書記局長、山下芳生副委員長など幹部の立候補が発表されている。選挙区でも吉良佳子氏(東京)、伊藤岳氏(埼玉)など、委員会で質問に立つエース級の現職が立候補する予定だ。
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「党本部は、『選挙区は改選7議席を上回る8議席以上、比例代表は1議席増の5議席の獲得と650万票以上の得票を目指す』としています。そうしたなか、田村智子委員長は、2月6日の記者会見で都議選、参院選に向けた新たなポスターを発表しました」(同)
ポスターには、黄色いジャケットを着て左手に書類らしきものを持ち、いまにも振りかざしそうな田村氏の迫力ある写真とともに、「ホンモノの改革」のキャッチコピーが躍っている。田村氏は会見で「自民党政治を終わらせ、新しい政治へと改革していく党の姿と政治を変えるという気迫を込めた」と説明していたのだが......。
「一部の支持者から『なぜ共産党の文字が赤色ではなく青色なのか。インパクトがない』と疑問の声があがっているのです。
共産党は、これまで多くのポスターや印刷物で『日本共産党』の文字を赤色にしてきたので、『共産党といえば赤色』というイメージの人も多いのでしょう。そのため、今回の青色に違和感を覚えたのではないでしょうか」(永田町関係者)
なぜシンボルカラーを変更したのか。党広報部に文字が「青色になった理由」を聞くと、「デザインの関係です。(「日本共産党」の文字を)赤字で書くということは特に決まってはいませんし、これまでも青字で書かれていたことがあります」とのことだった。
参院選まで半年。イメチェンを図った共産党の正念場は、もうすぐそこだ。