社会・政治
「食品の消費税ゼロ」目指して新党結成か…泉房穂氏にひろゆきも共感「お手伝いしますー」
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実業家のひろゆき氏が2月10日、Xを更新。
《弁護士で元国会議員で明石市長だった泉さんが『食料品の消費税ゼロ』法案を作るという事は、泉さんが夏の参院選挙に向けて政党を作る事を表明したって事で良いんですよね。お手伝いしますー》
と、泉房穂氏に呼びかけた。泉氏はこのところ「野党は『食料品に限り時限的に消費税率をゼロにする』という統一公約を掲げて夏の参院選を戦ってはどうか」といった提案を、Xなどで積極的に発信している。
ひろゆき氏の投稿に引用されているのが、泉氏の
《夏までに『食料品の消費税ゼロ』の法案を作成し、参院選での国民の後押しを受け、秋の臨時国会に提出して可決のシナリオを想定している。「予算を伴う議員立法」となるが、衆議院で50人以上、参議院で20人以上の賛同者があれば法案は提出できる。世論の高まり次第だ》
という、2月10日の投稿だ。
【関連記事:「食品だけでも減税してくれ」飲食料品「282品目値上げ」で切実な声…“手取り増”議論高まるなか】
泉氏はほかにも
《『食料品の消費税ゼロ』を実現するには、そのための法案を提出して国会で可決すればいい。それに賛同する国会議員を衆参両院ともに過半数にすればいいだけで、実現不可能なことではない。参院選で国民が目覚めれば実現できることだ。国民よ、まずは声をあげよう!》(2月7日)
《日本の『エンゲル係数』が30%に近づきつつある。様々な要因があるが、食料品の高騰もその一因。今こそ日本も『食料品の消費税ゼロ』を導入すべき時だ。食料品については、イギリスも韓国も消費税は取っていない。イタリア4%、フランス5.5%、ドイツ7%で、日本が一番高い8%。政治決断の時だと思う》(2月8日)
などと投稿。2月9日夜には「#食料品の消費税ゼロ」のツイデモ(同じ言葉を同時に多数投稿することでTwitter=Xのトレンド入りを目指す行動)を呼びかけ、4万3000を超える投稿が集まっている。
冒頭のひろゆき氏の呼びかけに対し、泉氏は11日にXを更新。
《ひろゆきさん、「お手伝いしますー」とのコメント、ありがとうございます。もっとも「政党を作る事を表明した」わけではなく、「『食料品の消費税ゼロ』を突破口として闘いを始めること」を表明した段階です。詰将棋と同じで、手順を間違うと詰まなくなるので、一手一手、順々に進める予定です》
と答えている。そしてその10時間後には
《【新党『#食料品の消費税ゼロ』の結成について】もし仮に新党を結成して参院選を闘うとなると、公選法上の政党とみなされるには10人以上の擁立が必要となり、全国比例10人で6000万円の供託金が必要。その10人全員が当選したとしても、参議院で法案提出できる20人にも足りない。さて、どうするか・・・》
と、新党結成の可能性について言及している。
2月7日に総務省が公開した家計調査報告によると、2024年のエンゲル係数(家計の消費支出に占める食費の割合)は28.3%で、1981年以来、43年ぶりの高水準に。食料品の相次ぐ値上げが家計を圧迫していることが、数字でも明らかになった。
2025年の参院選は7月に実施される予定だが、はたして――。