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石破首相、トランプ大統領と会談後のテレビ出演で“得意顔”も世間との“ズレ”露呈

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記事投稿日:2025.02.11 18:23 最終更新日:2025.02.11 18:23
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
石破首相、トランプ大統領と会談後のテレビ出演で“得意顔”も世間との“ズレ”露呈

ドナルド・トランプ米大統領と初の首脳会談をおこなった石破茂首相

 

 あのトランプと渡り合えるのか? そんな懸念は、ひとまず杞憂に終わったようだ――。

 

 石破茂首相は、日本時間2月7日、ドナルド・トランプ米大統領と初の首脳会談をおこない、8日夜、政府専用機で帰国した。

 

 

「会談は終始、なごやかな雰囲気でおこなわれ、懸念されていた2人の“相性”についても、トランプ大統領の口から石破首相を『タフだ。タフガイだ。でも彼は本当にナイスガイだ』とベタ褒めする言葉も飛び出したほどです。また、日米同盟の抑止力をさらに強化することで一致。尖閣諸島に日米安保条約5条が適用されることも確認されました。日本製鉄によるUSスチールの買収問題では、『買収』ではなく『大規模投資』とする新たな解決策が示されています。

 

 さらに、日本からアメリカへの投資額を、現在の8000億ドル(約120兆円)から1兆ドル(151兆円)に引き上げる提案も、石破首相から伝えられたことが明らかになりました。訪米前には、外交、防衛、経済、貿易、農業などの各担当官僚が、休日も含めて30時間以上に及ぶレクチャーをしたとも言われ、準備は万端だったようです。石破首相の訪米は、期待値が低かっただけに、予想以上の成果を挙げたと言えるでしょう」(政治部記者)

 

 石破首相も、会談結果には満足したようで、帰国翌日朝にはNHKの『日曜討論』に出演し、成果を強調した。

 

「石破首相は、今回の日米首脳会談について、『“こいつとだったらまた話したい”という関係を作らないといけない。そういう意味では大勢の人に努力をしてもらい、いい結果になった』と得意げに語りました。また各メディアもおおむね成功と報じていますが、実際の映像を見ると、両者のムードが“良好”と言えるのかどうか微妙なところです。少なくとも、安倍晋三元首相が作った“親友ムード”とはほど遠いように感じます」

 

 そして、同日の夕方には『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系)に出演。こちらでも終始満足げな様子だったが、151兆円投資に関する質問のなかでは“問題発言”が飛び出した。

 

「キャスターの桝太一アナが、現在よりも3割近く増える151兆円投資の実現性について尋ねました。それに対し、石破首相は、『それはしていけるでしょう。それは民間がやることですからね。政府があれこれ言って、もっと投資しろとかいう問題ではない』と答え、さらに、『バイデン政権の時になかなか色々な問題があって投資を控えていたっていう企業判断としてあるわけで、私は何人かの経営者から、トランプさんになったので投資ドンとやるぞ、という話を聞いているので、根拠のないことを言ったりはしません』と続けたのです。

 

 たしかに投資は民間がおこなうもので、政府が口を出すものではないというのは、その通りなんですが……。では、トランプ大統領との約束は何だったのかということになります。ネット上では、『石破首相が勝手に約束するな』などと炎上する騒ぎとなりました。成果を上げてはいるものの、世間の感覚とのズレはどうしてもあるようですね」(同前)

 

 会談ではトランプ大統領を持ち上げる“よいしょ”発言を繰り返して乗り切った石破首相。だが、友好関係の築き方や投資の件に関しては、いささか見込みが甘い気もするが……。

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