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【兵庫県知事問題】百条委メンバーの「維新」県議、N党立花氏へ情報提供認める…再選3カ月でも収まらぬ県政の“異常状態”

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記事投稿日:2025.02.21 13:22 最終更新日:2025.02.21 13:29
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【兵庫県知事問題】百条委メンバーの「維新」県議、N党立花氏へ情報提供認める…再選3カ月でも収まらぬ県政の“異常状態”

兵庫県知事再選が決まった、斎藤元彦氏(写真・馬詰雅浩)

 

 斎藤元彦兵庫県知事が、失職後に返り咲き再選した兵庫県知事選の裏で、驚愕の事実がひとつ、明らかになった。

 

 1月19日、日本維新の会に所属する兵庫県議会の増山誠県議が、YouTubeチャンネル『ReHacQ-リハック-【公式】』のライブ配信に出演。外部に非公開とされていた百条委員会の聞き取り調査の音声データを、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に渡していたことを自ら認めたのだ。

 

 

 さらに、同じく日本維新の会に所属する岸口実県議についても、元県民局長のプライバシーに関する情報や、斎藤知事への不信任案は1月に亡くなった元百条委員会のメンバー・竹内英明元県議による陰謀である、と書かれた文書を立花氏に渡していたことが、日本維新の会の党内調査で発覚した。

 

「発端は、兵庫県庁の元局長がマスコミ各社にパワハラを訴える文書を送付したことです。彼の告発を受けて、斎藤知事に複数の疑惑が浮上しました。知事サイドは告発の犯人探しをおこない、その結果、元局長は亡くなってしまいました。

 

 一方、斎藤知事は県議会の不信任決議を受けて失職。その後の知事選で再選しました。知事選の最中には、同じく知事選に立候補した立花氏が元局長の“プライベートな情報”を暴露。さらに、音声データを自身のYouTubeにアップしたうえで『元局長の告発は信用ならない』『斎藤知事はハメられた』という趣旨の主張を繰り返しおこない、斎藤知事を応援していました」(地元紙記者)

 

 なぜ、兵庫県とかかわりのない立花氏が、元局長の情報や、百条委員会の音声データを持っていたのか。それが今回、増山県議と岸口県議からのものだったと発覚したわけだ。

 

 当然、百条委員会の調査内容を勝手に外部に漏らすのは会議規則違反。立花氏の“応援”は、県知事選に多大な影響を及ぼしたとされており、議員としての責任は重大だ。

 

「岸口県議は、維新の会から相当、詰められていたそうですよ。これまで、自分が渡したのか記憶にないといった釈明を繰り返していましたが、立花さんがすでに岸口さんから紙を手渡されたと明らかにしていましたから、進退が極まってしまってしまいました。聞き取りした日本維新の会の県議は、『(立花さんの言うことが)虚偽なら法的措置をとれ』とまで迫ったと聞いています。

 

 地元では、この2人へのバッシングが苛烈になりつつあり、2人の県議に指示を出していた黒幕もいるのではないか、という話になっています」(地元紙記者)

 

 知事の再選から3カ月以上がたつが、いまだ県政は混乱が続いている。

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