社会・政治
麻生太郎氏、キングメーカーぶりは健在!昼は国会で突っ伏し居眠り250分、 夜は “引退後” に向け側近と「慰め酒」
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2月20日、見送りの議員に手を振り、帰路につく麻生太郎氏(写真・長谷川 新)
103万円の壁、選択的夫婦別姓制度、年金制度改革など課題が山積みの今国会。議論が白熱するなか、現役最高齢議員は船を漕いでいた。
目をつむり天井を見上げ、ときに机に突っ伏して居眠りしているのは、自民党・麻生太郎氏(84)だ。国会を取材していた本誌カメラマンが目撃しただけでも、4日間で計250分、居眠りをしていた。
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麻生氏は2024年末に肺炎で緊急入院していたと報じられただけに、体調に不安があるのか。麻生太郎事務所に確認したところ「衆議院本会議には途中退席することなく出席しております。また、健康状態に大きな問題はございません」と回答があった。
だが、この麻生氏を見て「年齢的なものだと思いますが、全体的に衰えたという感じがします」と話すのは、全国紙の政治部デスクだ。
「会議中に机に突っ伏して寝るようなことをすると、『なんだ、あいつは』と言われるので、麻生さんも気にかけていると思うんです。それなのに、今回のように疲れ果てている姿を見せるのは、もうなりふりかまっている場合じゃなくて、体力的にきついんじゃないでしょうか。麻生派内での求心力も衰えてきたように見えます」
囁かれ始めたのが、麻生氏の政界引退と、青年会議所会頭を務めていたこともある長男・将豊氏(40)への代替わり説だ。
「実際に麻生氏の地元・福岡8区では、将豊氏にいつ世襲するかが焦点になっています。ただ、麻生氏本人は『息子はもう数年修業が必要』と周囲に漏らしているそうなので、まだ引退はなさそうですが……。
もし今夏に衆参ダブル選挙があったら、麻生氏は出馬すると思います。なければ、次の選挙は2〜3年先になるので、さすがに引退になると思います」(同)
だが、この来たるべきときに向けて麻生氏が準備を始めていると、政治アナリスト・伊藤惇夫氏は分析する。
「麻生氏は以前から引退を考えていますよ。奥さんからも『早く引退しろ』と言われているそうですから。
順調にいけば、後継者は将豊氏ですが、懸念があるんです。うまく代替わりしたとしても、将豊氏はしょせん一年生議員じゃないですか。だから、息子を守る意味でも自民党内に影響力を残しておきたいんです。
最近、反石破派の議員を集めて勉強会をやっているのも、自分の力がまだ残っているのを誇示する意味もあると思います」
それを裏づけるように、“麻生塾” と呼ばれる会合を開いている。
「『ポスト石破』と称される高市早苗氏、茂木敏充前自民党幹事長と月1〜2回のペースで会食を繰り返しています。麻生塾と称し、旧安倍派の鈴木英敬氏、旧森山派の田野瀬太道氏らと会合を開いているんです」(前出・政治部デスク)
つまり、国会で居眠りしていても、自身の “引退後” に向けてキングメーカーとして動きまわっているわけだ。
2月20日夜、麻生氏は東京・赤坂の高級中華料理店にいた。参加した自民党議員が「今日は、麻生さんを好きな人の集まりなんだ」と話す会食には、麻生派の鈴木馨祐法務大臣、政界を引退した高村正彦氏らが参加していた。
18時に始まった会費制という会食は、20時に終わり、麻生氏が赤らんだ顔で店を出てきた。迎車の高級ドイツ車に乗り込み、見送る参加者たちにご機嫌で手を振り、帰路についたのだった。
体調不良説もなんのその。夜も “党内活動” にいそしむ麻生氏。まさか居眠りの原因はこれ!?