社会・政治
【斎藤知事問題】削除要請される問題ポストの女性市議が政倫審欠席…地元で集まる非難
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兵庫県知事再選が決まった、斎藤元彦氏(写真・馬詰雅浩)
《兵庫県警内部では、特定候補(斎藤知事ではない)の応援をするように通達されていたと聞いた》
1月20日、公務員の政治的な中立を揺るがす衝撃的な“トンデモ情報”を自身のXで暴露したのは、姫路市議会議員で自民党所属の高見千咲市議だ。
同投稿めぐって、兵庫県警は事実無根として1月23日、削除・訂正を自民県連に申し入れたが、いまだに削除されていない。さらに2月25日、高見市議は同投稿の経緯を調査する市議会の政治倫理審査会も“ブッチ”したという。
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議会事務局には診断書が提出されており、体調不調が欠席の理由という。地元紙の記者の解説。
「高見市議サイドの言い分は、11月から病気を理由に議会本会議を欠席しており、3月まで欠席することが認められていたというものです。要するに病気療養をしている最中に意見聴取の日を設定したのがおかしい、という理屈ですね。
ただ、高見市議の投稿は非常に重大なもので、説明責任はあるでしょう。仮に高見市議の主張が事実だとすれば、県警内部に文書が残っているはず。当然、県警側は否定しているわけですが……」
そもそも、体調不良を理由に欠席しているもののXへの連投をやめない高見市議に地元では怒りの声が巻き起こっている。
「議員の責務はまずもって本会議への出席ですからね。議会内でも、高見市議に対してかなり厳しい意見が多いですよ。しかも1月9日には斎藤元彦知事の選挙陣営の関係者らと新年会を開いていることをXで報告しています。『本会議は欠席するのに新年会には出るのか』とみんな憤っています」(地元紙記者)
とはいえ高見市議は、現在も一連のパワハラ疑惑やPR会社をめぐる公選法違反疑惑でゆれる斎藤知事問題の“キーマン”だ。
「高見市議は自民党所属なのに、なぜか県知事選で斎藤陣営に入っていましたからね。そして、PR会社社長の折田楓氏が斎藤知事のSNSを担っていたことを報告したのも彼女です。“敵陣営”である稲村和美前尼崎市長に関するデマを積極的に発信し、稲村氏の後援会からは選挙後に虚偽事項公表などの容疑で刑事告訴を受けています。このまま高見市議が信用を失えば、同時に斎藤知事の信用にも傷がつくことになりますね」(同前)
高見市議は報道各社の取材に、「弁護士にも相談しており、私の一連の行動に対して、全く問題がないと言われている。今後も毅然とした対応を取っていく」とコメントしている。
高見市議が毅然とした態度で政倫審に出席するのはいつになるのだろうかーー。