石破首相「自民党の裏金」再調査否定で集まる非難…「国会の努力に全面協力」ナゾ回答で見せた “責任回避力”

 

　2月28日におこなわれた衆院予算委員会の集中審議。自民党の裏金問題での、石破茂首相の “ナゾ回答” が非難を集めている。

 

「質問に立ったのは、立憲民主党の野田佳彦代表でした。野田氏は、自民党派閥の裏金事件で、旧安倍派の幹部だった下村博文氏、塩谷立氏、西村康稔氏、世耕弘成の4人に対する参考人招致を改めて求めました。また、27日に参考人聴取した旧安倍派の会計責任者・松本淳一郎氏の証言と、下村氏らの主張が食い違っているとも指摘、再調査を要求したのです。

 

　これに対し、石破首相は『自民が調査し、検察当局も結論を出している。（再調査は）現在考えていない』と否定。さらに、『わが党の問題で国民の政治不信を招いている。真相解明に向けて、国会の努力に全面的に協力する』と回答したのです。『全面的に協力する』のなら、当然、再調査が必要なはずですが、意味不明な責任回避の回答に非難の声があがっているのです」（政治担当記者）

 

　石破首相といえば、就任当初から、その “変節” ぶりが指摘されてきた。

 

「総裁選前に主張していた『アジア版NATOの創設』や『日米地位協定の見直し』『憲法改正』などの政策は、まだ具体的な施策が走りだしていません。総裁選で訴えた『原発ゼロ』の政策も、一転いまでは原発の利活用を訴えています。党内基盤が弱い石破首相が、党内の支持を集めるため自らの主張を封印するという事情はあるにせよ、あまりの変節ぶりに、支持者だけでなく党内からも失望が広がっています」（同）

 

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　石破首相の言葉がわかりにくいのは、独特な “石破構文” にも理由があるらしい。

 

「本人は、ゆっくりと丁寧に話しているつもりでしょうが、その独特の言い回しは、回りくどく、結論になかなかたどりつかないので、わかりにくいんですね。この独特のしゃべり方が、責任回避の印象につながっているのかもしれません」（同）

 

　だがXには、こんな声も。

 

《石破の話し方は「石破構文」などという洒落たものではなく、中身のなさ、具体性の乏しさを隠すためにダラダラ長く喋っているだけ。具体的なことを言わなければ責められもしないので結局これは責任逃れの手法の一つ。トップに立つ人間が責任逃れする国が正しい方向へ行く筈ない》

 

　その結果、国民には不満ばかりが残る。同じくXにはこんな声が。

 

《石破はまだ、自分の政権が少数野党だと理解していないようだ。参院選でもう1回、痛い目を見ないと分からんようだな…》

 

　夏におこなわれる参院選。支持を失う一方の自民党としては、“新しい顔” に変えたいという思いもあるようだが、はたして石破氏はいつまで首相でいられるのだろうか。