社会・政治
「他所の心配してる暇あるなら…」杉田水脈氏の参院選出馬に噛みついた杉尾秀哉議員に飛んだ“蓮舫ブーメラン”

杉尾秀哉議員(写真・時事通信)
安倍派の裏金事件で1564万円の政治資金収支報告書不記載が発覚し、党の役職停止6か月の処分を受けて2024年10月の衆院選挙では比例単独での立候補を辞退した前衆院議員の杉田水脈氏。そんな杉田氏が、今夏7月の参院選に出馬するという。
「自民党の公認候補として比例代表から出馬します。石破茂首相・党総裁は裏金議員が党の公認を得る場合は、『国会の政治倫理審査会での弁明が必要』としていましたが、杉田氏はその手続きを経ていません。
杉田氏は3月9日の自民党大会に出席したあと記者団に『政倫審に出ていなくても、昨年の衆院選で公認を受けて立候補した方はたくさんいる』『議員となってちゃんとした立場になったらきちっと話す』とコメントしました」(政治担当記者)
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また、杉田氏は差別的言動などを含む“問題発言”も多い。このことについても記者団は質問したが、杉田氏は「投稿したブログは削除して謝罪もしている。終わった問題」と弁明した。
自民党内からも「公認するまでの手続が不透明。また問題発言をして、支持率に影響するのではないか」(自民党議員秘書)と危惧する声が上がり、野党も追及の狼煙をあげる。
その急先鋒は立憲民主党の杉尾秀哉参院議員だ。杉尾氏は自身のXにこう連投している。
《杉田水脈氏の公認理由を石破総裁に質さなければならない。言い訳は許さない》
《石破総理が自民党大会の参院選候補者紹介で登壇した杉田水脈氏に拍手を送っているという事は、総理は過去の杉田氏の言動や裏金問題での対応を容認した上で公認したという事ですね》
しかし、杉尾氏もまた“批判の的”となることに。
「このポストに『蓮舫ブーメラン』が飛んできました。蓮舫氏は『不退転の決意』で2024年7月の東京都知事選挙に無所属で立候補しましたが、小池百合子都知事、石丸伸二氏の後塵を拝して3位。落選会見で今後の政治活動について問われると『もう少し、考えたい』と声を絞り出していましたが、今夏の参院選に出馬するとみられています。さすがに昨秋の衆院選では“時期超尚早”だったのでしょう。
そのことからXでは杉尾氏のポストに《他所の心配してる暇があるなら蓮舫の公認理由考えとけよ》《蓮舫の公認について「理由を野田代表に質さなければならない。言い訳も許さない」ってことで良いですか》など批判のコメントが大量に寄せられています」(政治記者)
杉尾氏が2016年に参院選初挑戦したとき、蓮舫氏がさまざまな助言をしたことはよく知られている。
「杉尾さんは当初、比例で出馬する意向でしたが、蓮舫さんが『地元(選挙区)を持っていた方が絶対にいい』ということで長野県から出馬した経緯があります」(立憲民主党関係者)
その盟友の「公認理由」を杉尾氏はどう説明するのか。