社会・政治
国会に珍ルール爆誕「大臣が “急を要する” ときは離席を認める」…村上総務相「トイレ中座」が巻き起こしたナゾ騒動

『自民党ひとり良識派』なる著書もある村上誠一郎氏
3月4日の衆院本会議。立憲民主党の議員が討論を始めようとしたとき、閣僚席から村上誠一郎総務相の姿が忽然と消えていて、議場内がざわついた。
「すると、額賀福志郎衆院議長のもとに事務方が近寄り、なにやらヒソヒソと耳打ち。村上氏はトイレに行くため中座したことを告げられました。
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額賀議長は『総務大臣はやむを得ない事情で退席しています。しばらくお待ちください』と審議をストップ。
巨体を揺らしながら議場に戻ってきた村上氏は、議長に促されマイクに向き合いました。そして『どうも大変失礼いたしました。英語でいうとNature calls me.(トイレに行ってきます)だったのでお許しください』と平身低頭の釈明をしました。
村上氏は周囲に『事務方にはトイレに行くと告げていたんだけどな』と嘆いていたそうです」(政治担当記者)
衆議院によると「記名投票などで議長が議場閉鎖をしなければ、議場の出入りは可能」とのことなので、村上氏の「Nature calls me.」に特段の問題は生じない。
だが、衆院の議院運営委員会は3月11日、理事会で「本会議中の大臣の離席について」と題したルールを決めた。
「いわゆる『ひな壇』と呼ばれる閣僚席に座る首相や大臣から離席の申し出があった場合、与野党の議場内交渉係が離席のタイミングを図るようにします。
また、村上氏のケースのように、議事の主務大臣が “急を要する” ときは、議長が議事進行を中断して離席を認めるとしました。これまでそうしたルールがなかったというのも、意外というか、ナゾですよね」(同)
この新ルールに対し、Xでは《えっ?これまでどうなってたの?》《今までなかったことが不思議なくらい》《議長は小学校の先生かよ》など、さまざまな意見がポストされていた。
村上氏の苦悶によって、国会はまた一つ “自由な場” になったようだ。