社会・政治
「4やったら…死ぬとかは?」不謹慎発言も…女性ライバー刺殺事件、配信でおこなわれていた“高額投げ銭”企画

バーで1日店長をやるほど人気だった最上あいさん(写真・ギリギリ配信者BARのXより)
「4やったら…死ぬとかは?」と男が提案すると、「ヤバすぎ。ハハハ。なんで? ハハハ」と笑顔で返答する女性。まさか、その翌日、本当に命を落とすとは誰も予想できなかったはずだ――。
3月11日の午前9時50分ごろ、東京・JR高田馬場駅近くで「最上あい」の名で活動している22歳の女性配信者が、職業不詳の高野健一容疑者にライブ配信中に刺殺されたのだ。
「最上さんは、『ふわっち』というライブ配信アプリで配信をおこなう“人気ライバー”でした。高野容疑者は、もともと配信のリスナーだったようです。事件当日、最上さんが『3.11 山手線徒歩1周』企画を実施している最中、突然、高野容疑者にサバイバルナイフで首や頭部などを数十回刺され、病院に搬送された後に死亡が確認されました。
ライブ配信中だったため、犯行時の助けを求める声や、けたたましい救急車のサイレン音など、事件の様子がそのまま配信されており、高野容疑者が血まみれで倒れている最上さんを映す姿も流れていたようです。高野容疑者は殺意を否定していますが、最上さんに貸したとされる200万円以上が返済されないことが動機とみられています」(社会部記者)
【関連記事:「刺されそうな配信者筆頭なので震える」最上あいさん刺殺事件、過激発言で炎上した女性ライバーもコメント】
リスナーと配信者の間での発生した、金銭トラブルが火種となったとみられる事件。ふわっちの現役配信者は「トラブルは非常に多い」と証言する。
「配信者のほとんどは事務所などに所属しておらず、自らのSNSのDMで、自由にリスナーと連絡を取りやすい状態です。“ガチ恋”と呼ばれるファンと直接、連絡をとってお金をもらうのは日常茶飯事ですね」
最上さんは事件の前日、別の男性配信者とコラボ配信をおこなっていた。「山手線」企画の計画を明かし、サイコロを振って出た数字の目によって、駅の移動や、食事をするというものだ。イベントの案はリスナーから募っていたが、「4」と「6」の数字で何をすべきか決まらなかったことで、別の配信者に助言を求めていた。それが冒頭のシーンである。
「男性配信者は冗談のつもりだったと思いますが、結果として刺殺されてしまったことで、不謹慎な内容となってしまいました。また『山手線』企画で、最上さんの行動を決めるためにサイコロを振るには、1万6000円の投げ銭が必要でした。ちょっとしたイベントに高額な投げ銭を要求する、ライブ配信者の独特な世界が如実にあらわ
れています」(社会部記者)
真相の解明が待たれる。