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【10万円商品券問題】石破首相の地元仲間から飛び出た「歴代総理はやっていた」発言で批判拡大

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記事投稿日:2025.03.17 16:42 最終更新日:2025.03.17 16:42
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【10万円商品券問題】石破首相の地元仲間から飛び出た「歴代総理はやっていた」発言で批判拡大

3月14日の参院予算委員会で「10万円商品券」問題の追及を受け、疲れた表情を見せる石破茂首相(写真・長谷川 新)

 

 石破茂首相が新人議員15人に「お土産代」として10万円の商品券を渡していた問題は、いよいよ首相の進退に影響しそうな流れになってきた。

 

 石破首相はこれまで、「公職選挙法にも政治資金規正法にも触れるものではない」としつつ「一般の感覚からすると『違うよね』ということであれば、理解を得るためにさらなる努力が必要」と釈明している。3月17日の参院予算委員会でも、野党議員から容赦ない追及が続き、同様の答弁に終始した。

 

 

「そうしたなか、石破首相の地元である鳥取県を地盤にして、石破首相とも近い存在として知られる舞立昇治参院議員の発言が注目されています。舞立氏は、3月16日に鳥取市内で開かれた自民党鳥取県連の会合で、このお土産代問題を『歴代の総理が慣例として普通にやっていたこと』と指摘。これに批判が集まっているのです。

 

 舞立氏は『物価高の厳しい状況の中で、一般常識とかけ離れているという指摘を真摯に受け止めなければならない』『法的問題はないにせよ、道義的問題などを指摘されれば言い返せない』とも語りましたが……。『高額商品券のお土産が自民党内では常態化している』と取れる発言内容に、県内有権者からも批判の声があがっています」(政治担当記者)

 

 なぜ舞立氏はこうした発言をしたのだろうか。自民党関係者が語る。

 

「親しい間柄の石破首相が窮地に立っていたので、『石破さんだけではない』と擁護したかったのでしょう。加えて、自身の選挙事情もあります。

 

 舞立氏は今夏の参院選で改選を迎えますが、鳥取県は島根県と2016年の参院選から合区になり、両県の間で候補者調整が行われてきました。その調整の過程で、島根県連が『遺恨』のようなものを抱えたのです。

 

 今度の参院選は、舞立氏が比例代表で優先的に当選できる『特定枠』に回ることになりました。しかし当初は、島根県の三浦靖氏がこの『特定枠』に入る予定だったのです。しかし、三浦氏は前回も『特定枠』での当選だったため、2回連続で同枠から出馬することが自民党執行部の方針で認められなくなりました。その結果、三浦氏は出馬そのものを辞退。代わりに、舞立氏が特定枠で立つことになったのです。つまり、島根県連側からすれば面白くない結果になったのです。

 

 そもそも、特定枠については『優遇批判』がなされてきました。だからこそ、舞立氏は得票を伸ばして実力を示したかったのではないでしょうか。しかし、まったくの逆効果になってしまったようです」

 

 Xにも《野党の追及材料を投下しただけだな。発言に対して石破首相は怒ってると思う》《常習的に行っていたと白状してしまったというわけですね》《援護射撃で、後ろから撃つ、自民党議員》など、舞立氏の「軽率」を指摘するポストが目立つ。相変わらず繰り返される「政治とカネ」に、国民はうんざりだ。

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