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10万円商品券「疑惑の新人議員」全員アンケート「どうやってもらったの?」「石破首相の法的責任は?」…お土産を「開封しなかった」議員も

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記事投稿日:2025.03.22 14:49 最終更新日:2025.03.22 14:49
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
10万円商品券「疑惑の新人議員」全員アンケート「どうやってもらったの?」「石破首相の法的責任は?」…お土産を「開封しなかった」議員も

石破首相(写真・JMPA)

 

 自民党を揺るがす石破茂首相の「10万円商品券」問題。3月13日に発覚して以来、「法的に問題ない」などと弁明してきたのだが――。

 

 3月3日、石破首相と自民党の衆院新人議員15人との会合が開かれた。それに先立ち、石破首相は「お土産」として10万円ぶんの商品券を各新人議員に配布したという。これが、政治資金規正法違反に当たるのではないかと取りざたされている。

 

 石破首相は深く陳謝したものの、ねぎらいであって政治的な意図はないと、かねて自身の見解を強調してきた。

 

 だが、報道によれば、多くの新人議員がこの商品券を返却しているという。とあれば、当然、商品券を入手した際に「まずい!」と思ったのではないか。そこで本誌は、この会合に出席した各議員に対し、「商品券を入手した経緯」「商品券を受け取った際の率直な感想」などをアンケート調査した。

 

 回答した議員は全員「商品券は返却した」との回答だ。総理からの大事な品物を返却したのは、なぜだったのか。

 

 

【福原淳嗣氏】の回答によれば、3日の会合に先立って秘書がお土産を手渡されたというが、「中身が商品券であったかについては、開封せず事務所で保管していましたので、承知しておりませんでした」という。しかし、会合から数日後に同僚議員との話で中身を知り、「『中身が高額な金券である』ということでしたので」、問題が最初に報じられた13日、石破事務所に返却したのだそうだ。

 

 同じく【若山慎司氏】も、「中身は開封しておりません」と商品券だったことを知らなかったという。また、この事案について「さらに『国民目線で国政に臨まなければならない』と考えております」とのコメントを添えた。

 

【大西洋平氏】は「『お土産』としてとのことでしたが、高価な品物であった」とし、中身を確認した時点ですぐに返却したと回答。また、受け取ったのは事務所の秘書だったという。

 

 一方、異色の回答をしたのが【向山淳氏】。「届けられた商品券については、適切ではないと考え返却をしております」と回答したが、向山氏のみが、「今回の行為が法に抵触すると考えるか」という問いに対して明確な回答を記載していない(そのほかの議員は、「総理が説明している通り」「考えておりません」などと回答)。

 

 このアンケートに回答したのは、上記の4人だけだ。全部で15人に質問を送付したものの、ほかは「回答なし」という結果に終わった。

 

「現在、この『お土産』については、石破おろしにつながりかねない大問題に発展する可能性が取りざたされています。しかし、商品券配りは、石破首相だけでなく、過去からの慣習だったことも明らかになりつつあります。

 

 岸田文雄前首相も、在任時の2022年、首相公邸で開いた懇親会で政務官に商品券を配布していたことが報道されました。菅義偉元首相も、在任中に『手土産を差し上げたことはある』と認めています。

 

 また、自民党の大岡敏孝衆院議員は、2012年の衆院選で初当選後、当時第2次政権下にあった安倍晋三元首相から金券を受け取ったことを明らかにしました。

 

 今回のアンケートの回答率の低さも、こうした党内情勢が原因でしょう。これほどの大問題となれば、ただの『1年生議員』には荷が重い話ですから。

 

 彼らからすれば、『石破さんが渡してきただけだし』という “被害者意識” すらあるのかもしれません。この件にはもう関わりたくないのでしょう」(政治担当記者)

 

 なんとも逃げ腰なひよっこ議員たちだが、彼らもゆくゆくは “渡す側” に回っていくのかもしれない……。

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