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大阪万博「公式ガイド本」に “書きかけイラスト” で波紋…「国連旗」誤掲載、イスラエル・パレスチナ関係でも訂正のずさん

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記事投稿日:2025.03.28 06:00 最終更新日:2025.03.28 06:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
大阪万博「公式ガイド本」に “書きかけイラスト” で波紋…「国連旗」誤掲載、イスラエル・パレスチナ関係でも訂正のずさん

大阪市内に登場した「大阪・関西万博」のロゴをあしらったマンホール(写真・馬詰雅浩)

 

 4月13日の開幕まで2週間あまりに迫った「大阪・関西万博」で、またもやトラブルが発生した。

 

 3月19日に発売された『2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博公式ガイドブック』(発行・公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、発売・JTBパブリッシング)に掲載されたイラストをめぐり、イラストを描いた作家がクレームを指摘し、問題となっているのだ。

 

 26日夜、イラストを描いた絵本作家の青山邦彦氏は、自身のXにガイドブックの表紙と、自身による2枚のイラストの画像を添えて、

 

《前代未聞の事が起きました!「大阪・関西万博 公式ガイドブック」で未来都市のイラストを描きましたが、完成品ではなく、制作途中でレイアウト検討のために必要と言われスマホで撮って編集部に送ったものがそのまま載ってました!こんな事30年描いてきて初めてです!》

 

 とポスト。続けて、

 

《画像はガイドブックの表紙、載ってしまった描きかけ状態、そして本来載るべき完成品です。編集部に知らせたら驚いてました。善処して下さる事を切望します!》

 

 と明かし、万博への批判が殺到する事態になっている。

 

 実際にガイドブックを開いてみると、300ページと301ページの見開き部分に、青山氏のイラストが掲載されており、《わたしたちの未来社会はどんな世界?》というタイトルと《絵:青山邦彦》というクレジットが確認できる。

 

 青山氏が「完成品」としているイラストと比較すると、ガイドブックに掲載されいるイラストは、黄色の飛行機が着色されず白色だったり、建物の窓が描かれておらず、かつ青色の着色もされていなかったりと、明らかに違いがわかるものとなっている。

 

 

 出版関係者はこう話す。

 

「青山氏に対して編集部が『レイアウト検討のため』と伝え、制作途中のイラストを送ってもらったのは、“アタリ” をつけて少しでも円滑にページのレイアウト作業をおこなおうと思ったからでしょう。

 

 ただ、それをそのまま印刷所に入稿したのは驚きです。画像データの不備に気づいていなかったのか、それとも青山氏の存在を忘れて『完成データ』をもらわなかったのか、もしくは完成データを待っていられないほど締切の余裕がなかったのか……。

 

 いずれにせよ、公式ガイドブックの制作も “ずさん” だったと言わざるを得ません。実質は編集プロダクションが作業をしたのかもしれませんが、『発行』として万博協会が名を連ねている以上、今回の掲載ミスは協会の責任であることは明白です」

 

 開催までの準備段階でさまざまな不備やトラブルが指摘されてきた大阪万博。社会部記者は、今回のガイドブックについて、さらなる不備を指摘する。

 

「ガイドブックは、英語版の出版も予定していますし、開幕後は会場内のオフィシャルショップでも販売することになっています。しかし、発売されたガイドブックには《お詫びと訂正》が差し込まれ、『国際連合旗』の訂正がおこなわれているんです。

 

 本来、北極を中心とした世界地図にオリーブの葉をあしらった国連旗が載るところ、こちらも “アタリ” をそのまま誤掲載したようです。

 

 また、発売されているガイドブックの《お詫びと訂正》には記載がないのですが、JTBパブリッシングのサイトでは、3月21日付で、追加の訂正も掲載されています。それは、97ページのイスラエルの首都・エルサレムと109ページのパレスチナの首都・東エルサレムの両方の注釈部分です。

 

 追加訂正では、修正部分や理由は明らかにせず、正しい記述だけが掲載されている形です。もともとガイドブックでは《これらの記載は、ホスト国の認識や法的立場を示すものではない》と表記していましたが、そのなかの『法的』の部分を削除し、訂正しています」

 

 本誌は、青山氏の描きかけ状態のイラストが掲載された理由と今後の対応について、万博協会とJTBパブリッシングに取材を申し込んだが、どちらも回答はなかった(後日、回答が来た場合は追加で記載する)。

 

「青山氏のイラストの場合、完成イラストをサイト内に掲載して、『訂正しました』というわけにはいかないでしょう。2刷、3刷と『重版』を重なれば、イラストの訂正を反映できると思います。ただ、ガイドブックが売れなければ重版できないわけですから、かなり厳しい気も……」(前出・出版関係者)

 

 まずはガイドブックでの “おもてなし” に疑問がついたかーー。

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