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山口組「七代目組長」候補は“全身ヴィトン”ダンディ若頭補佐!ついに抗争終結へ、動き出した代替わりの動き

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記事投稿日:2025.04.12 20:14 最終更新日:2025.04.12 20:14
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
山口組「七代目組長」候補は“全身ヴィトン”ダンディ若頭補佐!ついに抗争終結へ、動き出した代替わりの動き

2023年12月28日、恒例の餅つきに現われた竹内照明若頭補佐。ダウン、ニット、靴のすべてがルイヴィトンだ(写真・ともゆき)

 

 4月7日、六代目山口組の執行部3人が、兵庫県警本部を訪れ「誓約書」を手渡した。

 

「誓約書には、六代目山口組を出て行った神戸山口組や絆會、池田組、宅見組などに対し、今後はいっさいもめ事を起こさない、と書かれてあったといいます。この誓約書をもって、六代目山口組は抗争終結宣言を兵庫県警に伝えたのです」

 

 そう語るのは、ヤクザ界に詳しいジャーナリストだ。

 

 2015年8月に、六代目山口組から13人の直系組長が離脱、新たに「神戸山口組」を結成。以来約10年間、激しい分裂抗争を繰り返してきた。この間、神戸側からはさらに絆會、池田組などが離脱、分裂抗争は混迷をきわめていた。

 

 分裂状態の解消に動いたのは、東京都に本部を置く、国内で3番めの勢力を誇る稲川会だった。都内在住の暴力団関係者はこう話す。

 

「3月になって、稲川会の内堀和也会長が全国の組織を訪れ、『抗争を終結してほしい』という要望書の取りまとめに奔走した。いわゆる『連判状』といわれるものだ。内堀会長は、六代目山口組のナンバー3と目される竹内照明若頭補佐と兄弟分の関係。そのため、連判状をまとめる音頭を取ったのだろう。

 

 ちょうど大阪・関西万博の開幕を目前に控え、国家的な行事の際は抗争をおこなわないという不文律がある。このタイミングでの『抗争終結宣言』が、いちばんよかったはずだ。結局、九州や西日本、関東など全国のヤクザ組織20団体の連名での連判状をまとめ、4月に六代目山口組に渡すことができた」

 

 4月7日、六代目山口組ナンバー2の髙山清司若頭や竹内若頭補佐らが、横浜にある稲川会の施設を訪れた。この場で、稲川会の内堀会長や住吉会の小川修司会長に対し、連判状を正式に受け入れることを表明したのだ。時を同じくして、執行部3人が兵庫県警に誓約書を提出したのは、まさに連動した動きだった。

 

 六代目山口組は、早速翌8日に愛知県の平井一家の施設に直参全員を集めた。前出の暴力団関係者はこう話す。

 

「六代目山口組は、すぐに直参全員に対し、抗争を終結させたことを通達した。その後、七代目組長をどうするのかの話し合いが始まった」

 

 名前が挙がっている筆頭が、竹内若頭補佐だ。六代目山口組司忍組長と髙山若頭の出身母体である弘道会の現会長でもあり、髙山若頭ともっとも近い人物だ。

 

「現在のところ司組長体制を維持したうえで、髙山若頭が最高顧問に退き、新たに竹内若頭補佐を若頭に昇格させる案が浮上している。いきなり若頭を飛ばして七代目になるわけにはいかないため、そうした人事案が考えられた」

 

 竹内若頭補佐とはどのような人物なのか。前出のジャーナリストはこう話す。

 

「若いときに格闘技で体を鍛えていたので、現在もスリムで『ダンディだ』と言われています。ブランドものの服を着ても、見栄えがしてカッコいい」

 

 たしかに2023年、本誌が目撃した竹内若頭補佐は、全身をルイ・ヴィトンでコーディネートしていた。

 

「竹内若頭補佐は、かつての山一抗争で名を馳せ、若いときから髙山若頭が目をかけてきました。髙山若頭のところに来る案件を全部、竹内若頭補佐に解決させ、鍛えてきたといわれます。一方、本人を代表するような功績がないのではないか、とみる向きもあります」(同前)

 

 

 前出の暴力団関係者も、竹内若頭補佐についてこう話す。

 

「竹内若頭補佐は、髙山若頭がついているから弘道会のトップに立てた。その後ろ盾がなくなったら、七代目に就任してもどこまで組織を引っ張っていけるか疑問視する声はある。ただ、稲川会の内堀会長と兄弟分であることは大きく、一方が組織のトップなのに、もう一方が若頭補佐のままだと、両組織の間でバランスが取れないという事情もあるだろう」

 

 一方、七代目候補としてもう一人名前が浮上している人物がいる。安東美樹若頭補佐だ。暴力団関係者が続ける。

 

「司組長としては、『何代も弘道会出身者が組長を務めたら、“弘道会山口組”になってしまい、新たな分裂の芽を生むだけだから、弘道会以外の組から七代目に就任させたい。そのために、安東若頭補佐をまず若頭に昇格させたい』との意向といわれている。

 

 安東若頭補佐は、傘下の竹中組組長で、かつては武闘派として知られた人物。組織内の人望も厚く、竹内若頭補佐とともに今後の山口組を背負って立つ人物だろう」

 

 万博を前に抗争終結を宣言した六代目山口組。だが、一方の神戸山口組や絆會、池田組はそれに対し、なんの反応も示していない。はたして今後はどうなるのか。新たな山口組をめぐる動きが加速しそうだ。

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