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【川崎ストーカー殺人】白井容疑者が持ち歩いた「被害女性直筆の手紙」…親族は「脅されて書いた」と怒り

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記事投稿日:2025.05.10 15:15 最終更新日:2025.05.10 15:17
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【川崎ストーカー殺人】白井容疑者が持ち歩いた「被害女性直筆の手紙」…親族は「脅されて書いた」と怒り

亡くなった彩咲陽さん

 

 川崎市川崎区の住宅で岡﨑彩咲陽さん(20)の遺体が発見された事件で、死体遺棄容疑で逮捕・起訴された元交際相手の白井秀征容疑者(27)。白井容疑者は、事件以前に複数回のストーカー行為を繰り返していたとされる。白井容疑者は4月に出国が確認され、5月3日の帰国時に逮捕された。

 

 彩咲陽さんが行方不明になったのは2024年末のこと。しかし、警察は「事件性はない」として捜査を進めてこなかった。彩咲陽さんが姿を消してから4カ月後の5月1日未明、川崎大師駅近くの白井容疑者の自宅に神奈川県警が家宅捜索に入り、自宅の床下から白骨化した遺体が発見されたのだ。

 

 すでに2024年9月時点で、彩咲陽さんは白井容疑者から暴行されたとして被害届を提出していた。しかし……。

 

「翌月には、『大げさに話した』などとしてこの被害届が取り下げられています。報道によれば、この際には彩咲陽さんと白井容疑者は復縁していたとも言います。その後警察は、2人の交際が続いていると見て、お互いの家族とも話をするなど、必要な措置を講じてきたとしています」(社会部記者)

 

 

 しかし、彩咲陽さんの親族はこれとは食い違う証言をする。

 

「彩咲陽は、白井から『被害届を取り下げないと殺すぞ』と脅されていました」

 

 親族は、彩咲陽さんが白井に脅されて書かされたという手紙を持っていた。手紙は2通あり、そこには「ひでくんのことがすきです」「私が全部うそついてました」などと手書きで書かれている。

 

「彩咲陽は付き合ってからわずか1カ月で、暴力がひどくて逃げたりしていました。それでも連れ戻されたりしていた。昨年9月には被害届を出しますが、それからすぐ、白井から『被害届を取り下げないと殺すぞ』と彩咲陽が脅されたんです。それで被害届を取り下げた」

 

 一方、親族の手元には、彩咲陽さん直筆の手紙が2通あった。そこには「私が全部うそついてました」「どうしても会いたい」などと書かれている。これだけを見ると、彩咲陽さんはやはり白井容疑者との関係を継続したかったように見えるが……。

 

「これは、白井が持ち歩いていた手紙です。警察などから何か言われたときに、これを見せて、彩咲陽の方が自分のことを好きだと思わせたかったのでしょう。でもこんな手紙は、脅されて書かされたものですよ。手紙の内容をその通りだと思う人は誰もいませんよ」

 

 さらに、この事件で親族らの相談に乗っていたという警察ジャーナリストの飛松五男氏(80)も、川崎臨港署の対応などについてこう疑問を呈するのだ。

 

「警察は、彩咲陽さんがストーカー被害に遭っていて、暴力を受けていることも知っていた。被害届を取り下げる時に、なぜ取り下げるのかをしっかり捜査していれば、脅されていることもわかったはずです」

 

 神奈川県警は、これまでの対応に問題はなかったとの見解を明らかにしているが、なぜ失踪してから4カ月が経過して、ストーカー規制法で家宅捜索を行ったのか。しかも遺体が発見され、容疑者本人が海外に逃亡するまでの事態になったのか。

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