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写写丸が見た「平昌五輪」文在寅大統領批判のデモ隊を直撃

社会・政治 投稿日:2018.02.20 15:45FLASH編集部

写写丸が見た「平昌五輪」文在寅大統領批判のデモ隊を直撃

 

 平昌五輪の開会式の会場で、メダリストたちの表彰会場にもなっているオリンピックパークは、韓国中からバスに揺られてやってきた観光客でいっぱい。

 

 ところがそんなお祭りムードとはほど遠い雰囲気を醸し出す人たちがいた。オリンピックパーク入口で、韓国国旗を持って大声で何かを主張する人たち。

 

 周囲の木立には、文在寅大統領と金正恩党委員長の顔にバッテンが書かれた風船が風にゆれている。この人たちは20分ほどで警察に排除されたようで、風船もあっという間に撤去された。

 

 その後、スケート競技を取材しようと、ファンでごった返すカンヌン(江陵)駅に移動すると、駅からわずか100mほどの広場から大音量の音楽とともに叫ぶような大声が聞こえ、なにやら物々しい雰囲気に。

 

 観客が駅からシャトルバスに乗る導線のすぐ脇の広場で、デモが行われていた。韓国国旗とアメリカ国旗を掲げているデモ隊のまわりを、蛍光色の防護服を着た警官たちがぐるりと取り囲んでいる。

 

 デモ隊は、40代後半から60代くらいとおぼしき年齢層が中心。英語と日本語が書かれたプラカードも用意されており、よく見ると、どうやら朴槿恵前大統領を支持し、文在寅大統領に反対する集団のようだ。

 

 デモの中心では軽トラックの荷台に乗った女性が、マイクを使ってものすごい勢いで煽り演説をしている。異様な雰囲気に正直足がすくんだが、意を決して、人をかき分けデモを覗きに行った。

 

 中央のトラックまで到着すると、お手製の黒い棺桶が置かれていた。そこには金正恩委員長の写真が貼られ、顔にはバッテンが。そして、発泡スチロールを着色して作られた、金正恩委員長の首が竿に刺さって掲げられていた。まるで、戦国時代の合戦で敵将の首を取ったときのようである。

 

 しばらく撮影していると、大きなサングラスをかけた女性がレンズに飛び込んで大声でまくし立ててきた。泉ピン子似の彼女は、一方的に英語でカメラに向かって何かをまくし立てると、最後はプロレスラーのように首をかききるポーズまで。

 

 撮影していたことを怒っているのかと思ったが、どうやらそうではないようだ。彼女に代わって、英語ができるデモ参加者に話を聞くことができた。

 

――いったい何のデモなんですか?
 これは、文在寅大統領が私たちの意見も聞かずにオリンピックを北と一緒にやると言ったことに対する抗議活動よ。平昌オリンピックは平壌オリンピックじゃない。

 

――文在寅政権の支持率はけっこう高いと聞いてますが。
 そんなことないわよ。あれは偽りの数字です。多くの韓国人は彼の政策に反対しているわよ。彼が強制的に給料を上げるような政策を掲げて、企業は業績が悪くて苦労している。そのうち支持率なんてすぐ低下すると思うわ。それに私たちは朴槿恵前大統領の復権を願っているの。彼女が今刑務所にいることは国民にとってとんでもない損失よ。

 

――でも、朴槿恵さんは崔順実女史といろいろ癒着があったと聞いていますが……
 そんなのは全部ウソよ。彼女が潔白だという証拠がきっと出てくるわ。 

 

 デモのすぐ脇に目をやると、韓国国旗などを販売する出店ができており、こちらはけっこうユル〜い雰囲気。旗の値段を聞くと、オヤジさんが嬉しそうに「3000ウォン(300円)だよ」と笑顔。ちなみに、一番人気のキーホルダーは、表に朴槿恵、裏に朴正熙の写真が入ったキーホルダー(400円)だという。

 

 平昌五輪の会場周辺では、なぜか朴槿恵支持者たちがたくさん集まっていたのだ。

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