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写写丸が見た「平昌五輪」大スポンサー「アリババ」の日本軽視
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.02.21 11:00 最終更新日:2018.02.21 11:00
オリンピックパークの周辺は、いつも人混みにあふれている。パーク内には、オリンピック協賛企業がパビリオンを用意し、世界中から訪れるファンへのPR活動に余念がない。なかでも活況を呈しているのが、中国のIT企業「アリババ」のパビリオンだ。
アリババは世界有数のネット通販事業会社だが、個人に販売するのではなく、企業間の商取引に専念している。ちょうど中国の旧正月「春節」が始まったこともあり、どう見てもスポーツファンに見えない中国人観光客が大挙してやってきている。
世界的な巨大企業に成長している同社は、いったいどんな宣伝をしているのか、写写丸もパビリオンに入ってみた。
中に入ると、アナウンサーになり代わって五輪の実況中継ができるコーナーに長蛇の列が。そのコーナーは遠慮して、5分ほどのPR映像が見られる映像ホールに場所を移した。
PR映像は、超巨大スクリーンに迫力ある映像が流れ、「オリンピック委員会と当社はパートナーです」とアピールするオーソドックスなもの。3D映像などを期待していたこちらとしては拍子抜けだったが、まぁ、それなりの出来だな、などと考えていたところ……。
「世界に広がるアリババグループ」的な内容で、映像に世界地図が映し出された。すると、日本があるべき場所に本州がなく、北海道と九州らしき島しか映ってなかったのである。思わず、小松左京の『日本沈没』という小説を思い出してしまった。
世界的大企業のアリババ様にとって、日本なぞビジネスにならないのでテキトーでいいと思われたのか、それとも大陸独特の「おおらかさ」がそうさせたのか? いやいや、アリババに出資しているソフトバンクはなんとも思わないのか……などなど、頭は混乱するばかり。
その後、会場は映像に合わせ白鳩を飛ばすマジックショーで盛り上がっていたが、思わずドッと疲れた写写丸であった。