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レーサム・田中剛容疑者の“キメセクパーティー事件”本誌で被害告発の女子大生がまさかの逮捕…代理人弁護士怒り

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記事投稿日:2025.05.17 14:30 最終更新日:2025.05.18 06:04
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
レーサム・田中剛容疑者の“キメセクパーティー事件”本誌で被害告発の女子大生がまさかの逮捕…代理人弁護士怒り

高級ホテルの中でバスローブを羽織る田中容疑者。女性に指示を出している

 

 不動産会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳の奥本美穂容疑者が都内のホテルで違法薬物を所持していたとされる事件で、警視庁は2人の逮捕に続いて、当時一緒にいた大学生の小西木菜容疑者を逮捕したと発表した。

 

 

「田中を刑事告訴すれば、薬物使用で逮捕される可能性が生じることは、小西さんにはあらかじめ説明しています。しかし、警視庁は名前まで公表する必要があったのか。これではほかの被害女性が警察に訴えることができなくなります」

 

 憤りをあらわにするのは、小西容疑者の代理人、加藤博太郎弁護士だ。小西容疑者は2024年9月、田中容疑者による薬物使用の強要と性加害を本誌で告発した(当時、小西容疑者が性被害者であることを考慮し「A子さん」と表記)。

 

 田中容疑者は、不動産投資会社レーサムを一代で築き上げたやり手経営者である一方、夜な夜な高級ホテルで美女を侍らせ、違法薬物パーティーをおこなうという裏の顔の持ち主。小西容疑者は、スカウトマンから提示される高額なギャラと引き換えに、田中容疑者のパーティーに参加していた。田中容疑者の趣味は若い女性を複数人呼び寄せては、下着姿の女性同士にポージングをさせ、それを眺めながら違法薬物を摂取することだという。

 

「ホテルの机の上には、他の薬物らしきものがたくさん並べて置いてありました。スカウトマンが説明していた通りで、男性に何か性的なサービスをすることはなかったのですが、田中容疑者は突然『お前も吸え』と自分が吸っていた紙巻きを私の口に突っ込んできたのです。薬物はやらなくてもいいと聞かされていたのに、怖かったです」(小西容疑者)

 

 さらに別の日には、強引な性加害を受けたという。

 

「白い粉の入った袋をかざして、『これコカイン、これ覚せい剤』と説明していました。いつものように女性と絡んでいると、そのうち田中容疑者がクリームを片手に割り込んできて、体に塗ってきたんです。クリームそれ自体はホテルのアメニティですが、それを事前に薬物と思しき白い粉の入った袋に入れて練り合わせて作っていたんです。つまり“薬物クリーム”ですよね。これを私の体に塗りたくってきたのです。さらに、私の性器にも突然指をいれてきました。抵抗したのですが、田中容疑者は尋常な様子ではなく、何も聞き入れられなかったです。さらに、白い粉をパイプであぶった煙も吸わされて、本当に恐ろしかったです」(同前)

 

 そもそも、A子さんが同パーティーに参加したのは、男性との性行為や薬物使用をしないという条件のもとでだった。咄嗟に小西容疑者は当時の交際相手に連絡。結果的に交際相手が田中容疑者の部屋に踏み込み、警察沙汰となった。その後、小西容疑者は加藤弁護士に依頼し、田中容疑者から受けた加害行為について刑事告訴した。

 

 冒頭の加藤弁護士の言葉通り、“被害者”である小西容疑者の逮捕にはあまりに多くの謎が残っている。

 

「小西容疑者は田中容疑者が逮捕された5月12日、海外旅行に行っていました。帰国したところを警視庁に逮捕されたようです。容疑事実は、ホテルの部屋から田中容疑者らが退去した後に覚せい剤とコカインが発見されたことです。しかし警視庁は、田中容疑者と奥本容疑者がホテルにいる間に小西容疑者から通報を受け、部屋に入ったわけです。現行犯逮捕もできたのに、なぜ今頃になって小西容疑者を逮捕に踏み切ったのかなど、警視庁の対応は不可解な点が多いです」(社会部記者)

 

 薬物使用については、強制されたとはいえ認めざるを得ないと当時の小西容疑者も語っている。

 

「薬物を使用することは、事前にまったく伝えられていませんでしたし、そもそも、部屋にいる年配男性と接触することもなく、別の女性と性行為の真似事をするだけだと聞いていました。ただ、田中容疑者の案件に2回目以降参加した時は、薬物を無理やり摂取させられる可能性がある、ということは自覚していました。そしてなにより、高額な報酬に釣られて自ら田中容疑者の部屋に行ったのは間違いありません。なので、その責任を取らなければいけないと考えています。田中容疑者とトラブルになった当日、私の交際相手は駆け付けた警察官に事情を話して、薬物の捜査をしてほしいとお願いしました。それなのにこれほど田中容疑者の逮捕に時間がかかった理由がわかりません」

 

 加藤弁護士はこう語る。

 

「小西さんは空港で尿検査を受けました、薬物反応は出ていません。当たり前ですが、小西さんは薬物常用者ではないんです。告訴状を出している以上、警視庁からの要請があれば事情聴取は受けるつもりでしたから、逮捕して身柄を確保する必要があったとは思えませんよ。なにより、小西さんは性加害を受けた被害者であり、警視庁は刑事告訴を受理してもいます。逮捕したうえで、名前や所属する学校名までマスコミにリークするのは、あんまりじゃないですか」

 

 誰が加害者で、誰が被害者なのか。捜査当局に分別があると考えたいが……。

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