社会・政治
【キメセクパーティー】レーサム創業者にコカイン販売した男が逮捕「指紋がついているかも」知人に語っていた不安

うろたえた様子の田中剛容疑者と奥本美穂容疑者
「田中容疑者には10回以上、売っているーー」
不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者らが覚せい剤などの違法薬物が入った袋を複数、所有していた疑いで逮捕された事件。警視庁は、5月24日、売人と見られる太田知輝容疑者を、麻薬取締法違反容疑で逮捕した。
逮捕当時、太田容疑者は自宅にコカインや覚せい剤などが入った袋を所持していたという。太田容疑者の知人という男性がこう明かす。
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「太田は、田中容疑者が逮捕された5月14日より前に、任意で事情聴取を受けていました。過去にも何度か所持で逮捕されており、今回は実刑判決が出ることは覚悟していたようでした。
太田は暴力団の組員などではありませんが、歌舞伎町に縄張りを持つ暴力団と密接な関係を持っていたそうです。おもに、コカインを売り歩いていた売人ですが、外国人を使った仲卸役でもありました。
田中容疑者とは、スカウトを介して違法薬物の供給元になっていたようです。田中と太田をつないだスカウトも同じ暴力団の関係者ですが、今年に入ってまったく姿を見かけなくなりました」
田中容疑者の薬物使用について、本誌は昨年9月、今回逮捕された小西容疑者への取材をもとに告発記事を掲載していた。小西容疑者は、滞在したホテルで田中容疑者から違法薬物入りのクリームを性器に塗られたり、性具を無理矢理に挿入されるなどの性加害行為を受けたと証言。小西容疑者は、警視庁丸の内警察署に不同意性交等致傷罪で刑事告訴もしていた。
今回の事件は、小西容疑者から被害を聞いた交際相手の男性が、逮捕容疑の事件当日に田中容疑者の部屋に突入。驚いた田中容疑者の “通報” により警察官が部屋内に立ち入ったことに端を発している。
実際、小西容疑者は、本誌に事件の当日の田中容疑者についてこう語っていた。
「私が部屋に入ったときには、すでに田中容疑者と奥本容疑者がいて、すでに相当量の薬物が入っているようでした。イライラしていて落ち着かず、薬物らしきものが入った小袋をつまむようにしながら、『これ覚せい剤、これコカイン』と言いながら、自分の顔の前でゆらゆらと揺らしていましたよ」
警視庁は田中容疑者が部屋を退室した後に、違法薬物入りの小袋を3個発見したと、田中容疑者の逮捕当日に発表している。田中容疑者は小西容疑者の交際相手の出現に驚き、いったんベッドルームに逃げ込んだが、同時に水流音も聞こえたという。薬物らしき粉をトイレに流したのではないかと交際相手の男性が証言している。
「太田も、自分が田中容疑者に渡した薬物が警察に発見されていることは知っていたようでした。『オレの指紋が袋についているかも……』と不安を吐露していた一方で、『薬物を扱うときには手袋をはめていたから、心配はないはずだ』とも話していました。
歌舞伎町では、いま覚せい剤よりもコカインが多く出回っている状況です。仲卸の太田の逮捕で警察が供給源までたどり着く可能性は高く、太田もそればかり心配していましたね」(太田容疑者の知人)
田中容疑者や、違法薬物を販売していた太田容疑者がしっかりと捜査を受け、罪に問われるべきなのは間違いない。
ところが、田中容疑者は自分が部屋に呼んだ女性に罪をなすりつけようとしているようだ。小西容疑者の代理人である加藤博太郎弁護士がこう明かす。
「田中は、奥本さんや小西さんらによって勝手に違法薬物を部屋に置かれただけで、自分が所持や使用をした覚えはないと完全否定しているようです。
小西さんは取り調べでかなり厳しい追及を受けているようで、最初の2日間は泣きどうしのようでした。今さら関係者のDNA鑑定などをしていますが、1年もたっているので意味がないでしょう。
そもそも、逮捕容疑の当日に現行犯で緊急逮捕もできた事件で、小西さんの知人らも現場で警察官にそう要請していました。完全な警察の初動ミスですよ」
田中容疑者による薬物使用の実態がこうして白日のもとに晒されたのは、小西容疑者の勇気ある告発がなくてはなしえなかったのは明白な事実だ。誰が “悪人” なのかしっかりと真相が解明されるべきだろう。