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「博多の女性はきれい」国民民主党・榛葉賀津也幹事長の発言でまたも“性党”批判続出…参院選前に起きる嫌悪感、離れていく信頼

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記事投稿日:2025.05.27 17:43 最終更新日:2025.05.27 17:43
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「博多の女性はきれい」国民民主党・榛葉賀津也幹事長の発言でまたも“性党”批判続出…参院選前に起きる嫌悪感、離れていく信頼

頭を下げる国民民主党の玉木雄一郎代表をたしなめる榛葉賀津也幹事長

 

 国民民主党にとっては、痛い“失言”だ。

 

 5月26日、福岡市のJR博多駅前では、今夏の参院選福岡県選挙区から同党の公認で立候補を予定している川元健一氏の街頭演説会が開かれた。応援演説に駆けつけた榛葉賀津也幹事長は支持者らを前にこう話し始めたのだ。

 

「ワーッと見るとねぇ、やっぱ博多の女性はきれいだね、これ。で、男性はまあまあだね、これ」

 

 その後、報道陣に発言の真意を聞かれた榛葉氏は「他意はないです。下手なつかみで、すいませんでした。以降気をつけます」と話したという。

 

 この発言には野党からも批判が起きている。

 

 共産党の小池晃書記局長は会見で「他意があろうがなかろうが、やっちゃいけない発言だ」と榛葉発言を批判した。

 

 

 政治担当記者がこう話す。

 

「容姿など外見で人を判断するいわゆる“ルッキズム”につながる、ジェンダー感覚も欠けているということで批判が起きました。榛葉氏にとっては“ウケ狙い”で話したのでしょうが、特に政治家は、発言には注意をはらう必要があります。

 

 共同通信社が5月17日と18日に実施した全国電話世論調査で、国民民主党の政党支持率が前回調査(4月12日、13日)の18.4%から5.2ポイント急落し、13.2%となり、衝撃が走りました。ただ、同じ共同通信の最新の世論調査(5月24日、25日)では0.9ポイントアップし14.1%とやや持ち直していただけに、今回の発言が残念だったと言われても仕方がないでしょう」

 

 Xでもこの発言に対しては《さすが性党》《ジョークであれ何であれ、容姿を語った時点で意味を持ってしまう。ただでさえ党首が不倫謹慎したのに、これ以上女性から忌避されてどうするのか》《時代錯誤のルッキズムバカ》などと批判が相次いでいる。

 

 有権者が今回の榛葉発言に反応するのにはワケがある。

 

「女性の容姿についての発言だけに、“性的”な匂いを感じ取った方もいたようです。このところ、国民民主党では不倫問題などが続々とクローズアップされましたからね」(同前)

 

 当然のように、“口火”を切った玉木雄一郎代表の不倫スキャンダルを思い出す人が多いだろう。

 

 2024年11月11日に、本誌「SmartFLASH」が、玉木氏と元グラドルで「高松市観光大使」の小泉みゆきとの密会不倫を報じると、玉木氏は同日朝、緊急記者会見を開き、本誌報道を「おおむね事実」と認め、謝罪した。その後に「党代表の役職停止3カ月」の処分を受けた。

 

 さらに、4月22日には平岩征樹衆院議員が突如、自身のホームページ上で過去の不倫についての謝罪文を掲載。平岩氏は「週刊現代」から取材を受けたと明かし、《4年ほど前に、私が既婚者の身でありながらそのことを秘して交際していた方がいた。相手の方には本名を述べていなかった》として、女性と不倫関係にあったことを認め、謝罪した。

 

「党は5月14日の両院議員総会で、平岩氏の離党届を同日付で受理することを決めました。ただし、玉木氏よりも重い処分だったため、不公平だという声が一部から出ていましたが、舟山康江両院議員総会長は『名前、職業、結婚歴を詐称しており、一般の不倫とは重みが違う』と説明し、玉木氏の不倫とは事情が違うと強調していました」(同前)

 

 そして、「政党支持率急落の主な要因は、5月14日に山尾志桜里元衆院議員を参院選全国比例代表に公認したこととみられています」(政治部記者)と話すように、山尾氏の過去の不倫問題が再燃していることだ。

 

 山尾氏は、衆院議員時代の2017年9月に「週刊文春」に弁護士の倉持麟太郎氏との“ダブル不倫”を報じられた。その後、同年11月に倉持夫妻は離婚。2018年2月には山尾氏夫妻の離婚も成立した。

 

 前出の政治担当記者が言う。

 

「倉持氏の元妻はその後、2018年3月に『週刊文春』に手記を寄せ、『彼女は夫婦の寝室まで上がり込んで、私のすべてを奪っていった』などと、2人を批判しました。

 

 また、同月に情報番組『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)にもVTR出演し、『私のなかではあの日からずっと地獄の日々』などと語り、山尾氏への謝罪を求めていました。しかし2021年4月、『週刊文春』が、倉持氏の元妻が2020年10月に自殺していたことを報じ、最悪の結末となってしまったのです。

 

 不倫相手の妻が自殺してしまったにもかかわらず、山尾氏を公認したこと、そして玉木氏の処分が役職停止3カ月と重くない処分だったことなどから、国民民主党は『不倫に寛容な“性党”』というレッテルまで貼られる始末となっています」

 

 参院選の投開票日まで残り、約2カ月。

 

 「つくろう、新しい答え。」を掲げる国民民主党だが、幹部の“古い感覚”がどこまでも、足を引っ張りかねない。

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