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国民民主・玉木代表「備蓄米は動物のエサ」発言で政党支持率大幅ダウン…公認は “問題議員” ばかりで先行き不安

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記事投稿日:2025.06.02 15:18 最終更新日:2025.06.02 15:18
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
国民民主・玉木代表「備蓄米は動物のエサ」発言で政党支持率大幅ダウン…公認は “問題議員” ばかりで先行き不安

5月28日、備蓄米を“餌米”呼ばわりする玉木代表(写真・長谷川 新)

 

 国民民主党の政党支持率が、またもや大幅ダウンした。

 

 JNNが5月31日と6月1日に実施した最新世論調査で、国民民主党の政党支持率が前回調査(5月3・4日)の10.2%から3.4ポイントと大幅にダウンし、6.8%となったことがわかった。

 

 ほかの政党支持率は自民党が0.8ポイント増の24.3%、立憲民主党が2.6ポイント増の8.2%、公明党が1.1ポイント減の2.9%、日本維新の会が2.0ポイント減の2.3%、共産党が0.2ポイント減の2.2%、れいわ新選組が0.4ポイント増の3.1%などとなっている。

 

「まず、支持率ダウンの一因と考えられるのが、玉木雄一郎代表の『動物のエサ』発言です。5月28日の衆院農水委員会で、“古古古米” とも言われる2021年産の備蓄米について、『あと1年経ったら、じつはエサ米で出す予定だったんですよ。で、1年経ったら、動物のエサになるようなものをですね、安く売りますったって、そりゃ安く出ますよ』などと備蓄米放出に取り組む小泉進次郎農水相に向けてニヤケた顔で煽ったのです。この玉木さんの発言はすぐに炎上しました」(政治部記者)

 

 

 Xでは《質の悪い物であるかのようなレッテル貼り》《関わる全ての人を侮辱した発言》《国民をなめたらアカン》などといった批判が相次いだ。

 

 そのため、玉木氏本人は5月30日に自身のXを更新し、《今回の備蓄米についての私の発言は、お米を待ち望んでいた皆様にとって大変不快なものであったと、深く反省しています》などと謝罪した。

 

 だが、このポストに添付した田園風景の写真について、6月1日に玉木氏が自身のXに《知ってる人は知ってますが、問い合わせがあったので言うと、この田園風景の写真は、私の実家の前の田んぼです》《祖父も父も農業に従事していました》などと投稿すると、Xには《ご実家で田んぼ作ってるんですね。エサ米と言われて気分を害する農家の気持ちも分かってたはずなのに》などと批判の声が再びあがる始末となっている。

 

 ただ、失言は玉木氏だけではなかった。5月26日、福岡市のJR博多駅前での街頭演説会で、応援演説に駆けつけた国民民主党のナンバー2である榛葉賀津也幹事長が発した言葉が批判された。

 

「支持者らを前に榛葉氏は『ワーッと見るとねぇ、やっぱ博多の女性はきれいだね、これ。で、男性はまあまあだね、これ』などと話しました。発言の真意を聞かれた榛葉氏はその場で『他意はないです。下手なつかみで、すいませんでした。以降、気をつけます』と弁明するハメになったのです。

 

 容姿など外見で人を判断するいわゆるルッキズムにつながる、ジェンダー感覚も欠けているということで批判が起きました。榛葉氏としてはウケ狙いで話したのでしょうが、特に政治家は、発言には注意をはらう必要があります」(同)

 

 国民民主党の政党支持率の急落は、今回だけではなかった。共同通信社が5月17・18日に実施した全国電話世論調査で、前回調査(4月12・13日)の18.4%から5.2ポイント急落し、13.2%となっていた。

 

 国民民主党は、この世論調査の直前の5月14日、今夏の参院選比例代表にかつて同党で衆院憲法調査会を務めた山尾志桜里元衆院議員、立憲民主党に所属していた須藤元気元参院議員、日本維新の会に所属していた足立康史元衆院議員、そして自民党に所属していた薬師寺道代元参院議員を擁立することを発表したのだが、この候補者たちにケチがついた。

 

 山尾氏は、衆院議員時代の2017年9月に「週刊文春」に弁護士の倉持麟太郎氏との “ダブル不倫” を報じられた。その後、同年11月に倉持夫妻は離婚。2018年2月には山尾氏夫妻の離婚も成立した。

 

「倉持氏の元妻はその後、2018年3月に『週刊文春』に手記を寄せ、『彼女は夫婦の寝室まで上がり込んで、私のすべてを奪っていった』などと、2人を批判しました。また、同月に情報番組『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)にもVTR出演し、『私のなかではあの日からずっと地獄の日々』などと語り、山尾氏への謝罪を求めていました。しかし2021年4月、『週刊文春』が、倉持氏の元妻が2020年10月に自殺していたことを報じ、最悪の結末となってしまったのです」(同)

 

 次に須藤氏は、2023年2月に自身のXに《ワクチン接種戦略は既に破綻しており、mRNAワクチンの弊害により打てば打つほど感染する状態になっている。接種を中止し免疫抑制効果の消失を待つべきとのことです》などと投稿し、反ワクチン政策を唱えていた。

 

 しかし、公認が決まった後の5月14日に自身のXで《「副反応への懸念」を発信していましたが、ワクチンの重症化予防効果等を含めて科学的根拠を否定する立場ではありません。党の「科学的知見と透明性重視」の方針に従います》などと過去の考えを取り下げた。

 

「本人は公認にともない、“反ワクチン” を取り下げましたが、やはり科学的な根拠もなくそうした政策を信じていたことと、変わり身の早さに呆れる声が出ています。

 

 そして、足立氏については、過去に労働組合を批判していたことから、党の支援組織である連合との矛盾が生じています。この3人については、いわゆる即戦力ならば、『何でもあり』という姿勢に見えたため、拒絶反応を示した人も少なくなかったということだと思います」(同)

 

 玉木氏は、自身の不倫問題での3カ月の役職停止処分が明けた2025年3月4日、夏の参院選では16議席以上を獲得し、非改選を含め、予算をともなう法案を提出できる21議席以上を目指すと目標を掲げていた。

 

「5月16~18日に自民党が調査したと言われている参院選の情勢調査によれば、国民民主党は今夏の参院選では14議席を獲得し、非改選議席5と合わせて19議席になり、目標の21議席には届かないものの、かなり善戦するとみられています」(同)

 

 国民民主党は有権者の不安を払拭できるのだろうか。

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