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山尾志桜里氏、出馬会見から1日で「内定取り消し」スキャンダルへの説明を徹底拒否、識者も「やらなければよかった」とあきれる“失策”

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記事投稿日:2025.06.11 20:37 最終更新日:2025.06.11 20:37
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
山尾志桜里氏、出馬会見から1日で「内定取り消し」スキャンダルへの説明を徹底拒否、識者も「やらなければよかった」とあきれる“失策”

国民民主党・玉木雄一郎代表のポスターをバックに出馬会見に臨んだ山尾志桜里氏だったが…(写真・長谷川 新)

 

「8年前の自分の行動と対応の未熟さを、心からおわびを申し上げます」

 

 6月10日、7月の参院選に国民民主党から比例代表で出馬する元衆院議員の山尾志桜里氏が「出馬会見」をおこなったが、その翌11日、国民民主党は山尾氏の公認内定を取り消すと発表した。毎日新聞が報じた。

 

「10日の会見は実質的には“おわび会見”とも呼ぶべき内容でした。

 

 山尾氏は政権交代した2009年の衆院選で、民主党から立候補。“小沢ガールズ”のひとりとして初当選。2016年に民主党と維新の党が合流、民進党が誕生した際には政務調査会長に大抜擢され、保育園待機児童の親が書き込んだと思われるブログ『保育園落ちた、日本死ね』を国会で取り上げ、注目を浴びました。

 

 しかしその後、議員パスの不正使用やガソリン代の不正請求、さらには不倫疑惑などのスキャンダルが続々と報じられました。それらの説明をすることなく、山尾氏は2021年に政界を引退しています」(政治担当記者)

 

 

 今回、国民民主党の玉木雄一郎代表からも「エンドレスの会見」を求められていた山尾氏だったが、会見のなかで不倫疑惑を「私生活の件」と話し「自分には、たいへんおごりがあったなと思います」などと語るにとどまり、記者から「あらためて当時のことを説明すべきでは」との質問が出ると「いま私が何か言うことで、いろんな思いを持っていらっしゃるいろんな方に、いろんなご家庭に、いろんなご事情にご迷惑をおかけしたり、さらに傷つけてしまったりということだけは、どうしても避けたいです」と、説明を拒む姿勢に終始したことから、SNSの書き込み欄には批判が殺到していた。

 

 今回の山尾氏の会見直後、初当選前から山尾氏を取材してきた政治ジャーナリストの宮崎信行氏に会見をどう見たか聞くと、以下のような感想だった。

 

「6月13日が東京都議会選挙の告示日なので、そのマイナスにならないよう記者会見を開いたのですが、疑問に対して説明することはなく、私の知る限り、もっとも失敗した記者会見だったと思います。(会見を)やらなければよかったと思うほどです。

 

 今後、報道各社の世論調査がおこなわれるはずですが、この会見が原因で国民民主党の支持率が下がれば、批判の矛先は山尾氏を担ぎ出した玉木代表に向かうことにもなります。その結果、山尾氏の公認取り消し、あるいは山尾氏自ら出馬を辞退することも考えられます。出馬しても当選は厳しいという見方が支配的です」

 

 宮崎氏の見立てどおり、会見からわずか1日で、山尾氏の内定は取り消しに。有権者の拒否反応は、国民民主党の予測をはるかに超えていたようだ。

 

「党内の女性議員からの反発が強かったそうです。『このままでは参院選は惨敗する』という声が寄せられ、幹部クラスが引導を渡したのです。玉木代表も、飲まざるを得なかったのでしょう」(宮崎氏)

 

 山尾氏にとっては巻き返しを図っての「出馬会見」だったが、最終的には身内から切り捨てられた。

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