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“山尾志桜里氏ショック”で国民民主にささやかれる“訳あり候補”公認内定取り消しドミノの可能性…対応次第で問われる玉木代表の“責任”

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記事投稿日:2025.06.13 17:19 最終更新日:2025.06.13 17:19
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
“山尾志桜里氏ショック”で国民民主にささやかれる“訳あり候補”公認内定取り消しドミノの可能性…対応次第で問われる玉木代表の“責任”

ともに参院選比例代表で国民民主党からの出馬が予定されている足立康史氏(左)と須藤元気氏(写真・ともに共同通信)

 

 7月の参院選比例代表で、国民民主党公認候補として立候補が内定していた山尾志桜里氏が、6月10日におこなった「出馬会見」の翌日、公認内定を取り消される事態になった。

 

「山尾氏は会見で、過去の不倫疑惑やガソリン代の不正計上、議員パスの不正利用についての説明が不十分だったため、有権者から批判が殺到していました。そのため、同党は両院議員総会を開き、内定取り消しを決めました。

 

 

 山尾氏は12日に声明を発表。《記者会見のあと、24時間もたたないうちに性急な結論をちょうだいしたことには正直驚いた》《有権者、全国の仲間、支援者からの十分な理解と信頼が得られない』とのことだが、公党の判断理由として有権者に説得力を持つものなのか疑問もある》と、くやしさをにじませていました」(政治担当記者)

 

 周囲の危惧を押し切り、山尾氏を擁立した国民民主党・玉木雄一郎代表にも批判の矛先が向かっているが、党内では7月の参院選に同党公認で出馬する予定の足立康史氏と須藤元気氏に「内定取り消しドミノが及ぶのではないか」とささやかれている。その理由を、永田町関係者はこう話す。

 

「両名とも比例代表で立候補する予定です。足立氏は2024年、当時、所属していた日本維新の会をSNSなどで批判したことから6カ月間の党員資格停止処分を受け、同年10月の衆院選への立候補を断念しました。『歯に衣着せぬ発言』で、地元の大阪では人気があります。しかし、以前から労働組合を批判していたため、連合などからの支援を受けて当選した議員からは反発が出ています。

 

 一方の須藤氏は、2019年7月の参院選で立憲民主党から出馬して初当選。任期中、2024年の衆院東京15区補欠選挙に無所属で立候補して、落選しました。須藤氏はかつて、新型コロナワクチン接種について否定的な見解を示していたこともあり、これが国民民主党の政策と異なるため、支持者などから公認することに、疑問の声があがっているのです」

 

 玉木代表は、須藤氏にも会見を開くよう求めているが、あやふやな対応をとれば、山尾氏のように批判が倍増することも予想される。今後の展開はどうなるのか。政治ジャーナリストの宮崎信行氏に聞いた。

 

「6月11日の両院議員総会では、労組系議員から足立氏の公認について、難色を示す発言があったようです。今後、6月18日にも両院議員総会が開催される予定ですが、ここであらためて、公認について議題になる可能性はあります。

 

 とくに須藤氏は、ご自身が主張したとされる“反ワクチン”の姿勢について、SNSでも疑問の声があがっていますから、説明しなければならないでしょう」

 

 これがもとで“内定取り消しドミノ”が起きたら、玉木代表の無責任ぶりへ、風当たりがさらに強まることになる。国民民主党の“公認ゴタゴタ”は、しばらく続きそうだ。

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