社会・政治
自民・古川禎久元法相 矢沢永吉に憧れ40年「小泉進次郎くんともライブに」【国会議員の“自分応援”ソング】

古川禎久氏の矢沢永吉ファン歴は40年にのぼる
テープがすり切れるほどリピートした曲、厚い“壁”にぶつかったときに聴いた曲――。音楽好き政治家に聞いた「自分のための応援ソング」。元法相の自民党・古川禎久衆院議員の一曲は、矢沢永吉『You』だ。
「矢沢永吉の魅力を知ったのは大学進学で上京してから。高校時代の同級生に、自伝『成りあがり』(角川文庫)を紹介されたのがきっかけです。
《反撃しろ 攻撃しろ 戦いの前提は負い目がないこと》……まだ18~19歳の若造です、その生き様に憧れますよね。今回の取材を機に読み返したら、やっぱり今でも痺れます。被せて曲を聴くと、相乗効果が出て、これがいいんです(笑)。
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学生時代から、永ちゃんファンの友だちと一緒に、よく武道館に行きました。すると友だちがドンドン増えていくんです。永ちゃんファン同士ですから、もう他人とは思えないんですね(笑)。
彼はミュージシャンの権利を主張したために、干されてテレビに出られない時期もありました。だからこそ、街から街へツアーでまわるという活動を通じ、熱いコアなファンとの関係を築いてスーパースターになっていきます。
妥協せずに自分を貫く永ちゃんの姿と重ね合わせるのはおこがましいけど、僕も30歳を機に地元に帰り、選挙活動を始めました。最初はミニ集会に一人しか来なかったところから、少しずつ支持者を獲得し、8年がかりで当選したんです。やっぱり、目標や夢があるときには、厚い壁に突っ込んで、それを突破していかなきゃいけないわけですよね。
でも、有権者のリクエストにただ応えるだけじゃダメで、 “こっちに行きましょう” と道を示す必要があります。永ちゃんも、『成りあがり』で《ファンよりも先を走る》と宣言しています。いつでも、現在進行形なんです。
『長い旅』『鎖を引きちぎれ』『トラベリン・バス』――。好きな曲は数え切れないけど、一曲に絞るとなると、永ちゃんの曲のなかではちょっと異色だけど、『You』かなぁ。
僕は “永田町矢沢会” 会長を自認し、議員仲間ともライブに行きます。2023年には、小泉進次郎くんも誘って行きましたよ。もちろん、タオルも用意してね(笑)。彼はとても豊かな感性の持ち主ですから、永ちゃんから発せられるただならぬ何かを、きっと感じたはずです。
コロナ以降とくにですが、ライブの観客はとてもマナーがよくなりましたね(笑)。だけど、昔は始まった途端、みんな総立ちで“永ちゃんコール”で、バラードも総立ちで聴いていました。ともかく熱狂的なんです。そんな20歳の時の初ライブの興奮がいまだ冷めやらぬ、といったところですね」
ふるかわよしひさ
宮崎県串間市出身 東京大学法学部卒業 2003年に初当選。東京・目黒で焼き鳥店を経営していた過去も。第1次岸田内閣で法務大臣を務めた
取材/文・鈴木隆祐